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工場の作業効率アップ!企業がスマートグラスでできる7つのこと&導入メリットを解説

2024.12.26

カテゴリー:スマートグラスとは
工場の作業効率アップ!企業がスマートグラスでできる7つのこと&導入メリットを解説

工場現場の生産性を向上させるために、スマートグラスを導入する企業が増えています。スマートグラスの機能は、ハンズフリー通信や画面共有など多岐にわたり、企業のDX化の推進が期待できます。

しかし、スマートグラスの具体的な機能や、工場に導入した際に得られる効果が分からない方も多いでしょう。本記事では、ビジネス目的でスマートグラスを活用する際に活躍する機能や、具体的な導入効果などを詳しく解説します。

おすすめのスマートグラスを値段や機能も含めて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

スマートグラスでできること6つ【機能解説】

スマートグラスでできること 5つの機能

スマートグラスとは、頭部に装着できるメガネ型ウェアラブル端末のことで、レンズ部分をモニター代わりにして画像や動画などを装着者の視界に重ねて表示することが可能です。工場をはじめ屋内外の作業現場を抱えている企業で活用が進められています。

ハンズフリー通信や翻訳、ミラーリングなど多彩な機能があり、その多機能性から「ネクストスマホ」として注目されています。

また、導入により業務効率化や生産性向上などの効果が得られるため、企業のDXを推進できると期待されています。DXとは、最新デバイスやデジタルの力を活用して企業の課題を解決する取り組みのことです。

スマートグラスの主な機能6つを紹介するので、自社ではどのように活用できるのか、導入するか否かの判断材料にしてください。

  • 各種コンテンツの視聴
  • 装着者の視野を撮影および保存
  • 画面共有やミラーリング
  • ハンズフリーでの遠隔通話
  • 同時自動通訳

①各種コンテンツの視聴

スマートグラスの代表的な機能は、画像・音声・動画などの各種コンテンツの視聴・閲覧です。

スマートグラスのディスプレイ部分をモニター代わりにして視聴・閲覧できるため、パソコンやタブレットの持ち込みが難しかった現場でも画像や動画を見られます。

また、スマートグラスはマニュアルや作業指示書の共有に最適です。ハンズフリーで視聴できるため、両手・片手が塞がっている状況でも、マニュアル動画を閲覧しながら作業を同時に進められます。

②装着者の視野を撮影および保存

スマートグラスは、装着者の目線が捉えている情報を撮影・保存できます。わざわざスマートフォンやカメラを取り出さなくて良いため、よりスムーズに撮影できるでしょう。

音声を撮影コマンドとして撮影できる機種であれば、作業中で手が離せない場合や危険性の高い現場での業務中でも、声を発するだけで使用でき安全かつ便利です。

撮影した動画や画像には、位置情報を加えられるので、撮影場所を正確に把握でき業務記録としても活用可能です。

③画面共有やミラーリング

スマートグラスは、リアルタイムでの画面共有やミラーリングが可能です。装着者が見ている情報をそのまま共有できるため、遠隔での情報共有や指示出しに役立ちます。

また、自分が見ている情報を、ミラーリングで装着者に共有することも可能です。例えば、スマートフォンやパソコン画面をミラーリングで装着者に見せれば、作業指示や情報共有の精度を高められます。

通話で作業指示を行っている企業では、音声のみでの情報共有に限界があると感じている方も多いでしょう。視覚的な情報も共有できるスマートグラスは、作業効率を飛躍的に向上させ、精度の高い作業が求められる現場で効果を発揮します。

④ハンズフリーでの遠隔通話

スマートグラスを活用すれば、ハンズフリーでの遠隔通話が可能です。両手を空けたまま通話できるため、業務効率化はもちろん安全性向上にも貢献します。音声指示が可能な機種も多く、開始から終了まで手を一切使わずに通話できます。

ノイズキャンセリング機能に優れているスマートグラスも多く、大きな作業音が鳴る環境でもストレスのない通話が可能です。指示や共有の聞き漏らしを防ぎ、安全かつ正確な作業を行いやすくなります。スマートグラスを導入した企業では、従来支給されていた業務用携帯電話よりも通話しやすいとの声が挙がっています。

⑤同時自動通訳

外国人労働者を多く抱える現場や海外とのやり取りが多い企業では、スマートグラスの同時通訳機能が活躍します。相手の発話を瞬時に翻訳してディスプレイに表示できるため、外国人労働者への作業指示や、国際会議でのコミュニケーションがスムーズに進むでしょう。通訳を配置する必要もないため、人件費削減にも繫がります。

リベロエンジニアが建築業向けに開発に携わったスマートグラスアプリでは、業界特有の専門用語への対応を実現しました。社内用語や業界用語が多く従来の翻訳アプリでは対応が難しかった企業でも、スマートグラスを活用すれば正確な通訳が可能になり、よりスムーズにコミュニケーションが取れます。

⑥スマホアプリとの連携機能

多くのスマートグラスは、アプリと連携することで幅広い機能を使えます。パッケージ化されたアプリも提供されていますが、企業でスマートグラスを導入する場合は「自社専用アプリ」を開発するのがおすすめです。

自社専用アプリは、自社のニーズに合った独自の機能を持たせられ、必要十分な機能を搭載できます。不要な機能は省けるため、開発・導入費用を抑えることが可能です。従業員にとっても無駄な機能がないことで、操作を覚えやすく、とっさに操作を間違える心配もありません。

アプリ開発を社内リソースだけで実現できない場合は、スマートグラス用のアプリ開発実績のあるITベンダーと共同開発するのが良いでしょう。

リベロエンジニアでは、スマートグラスと連携したアプリ開発にいち早く取り組んでいます。Vuzix社のM400モデルの販売ライセンスも取得しているため、ワンストップで自社専用アプリの開発とスマートグラスの納入を進められます。もちろんアプリ開発のみの対応も可能なため、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

スマートグラスが今後できそうなこと

スマートグラスを装着する金子周平社長(リベロエンジニア)

ここまでで紹介した機能は、多くのスマートグラスで標準機能として備えられるようになり、今後はAI機能の搭載が進められると予想されています。

スマートグラスにAI機能が搭載されると、ユーザーが見ている情報をAIが読み取り、より精度の高い作業支援が可能になるでしょう。例えば、AIによる画像認識機能を活用すれば、工場内の設備の故障や製品の不良を即座に感知し、装着者に知らせられます。見逃しや作業手順ミスなどのヒューマンエラーも防ぐことができるでしょう。

スマートグラスの進化は目覚ましい一方、導入している企業はまだ多くありません。最新の機能を備えたスマートグラスをいち早く活用すれば、業務効率・生産性などの面でライバル企業と差を付けられるため、競合優位性を高めることが可能です。

【工場編】スマートグラスでできること7つ

スマートグラスが工場でできること 導入する7つのメリット

多彩な機能を備えるスマートグラスは、工場をはじめとする企業の現場に導入することで、生産性向上や競争力強化を実現します。スマートグラスが工場内で可能にする取り組みは、下記7つが挙げられます。

  • 現場作業の効率化
  • 遠隔での作業サポート
  • 安全管理
  • コミュニケーションの向上
  • 社内知識の共有と蓄積
  • コスト削減
  • モチベーションアップ

それぞれの内容について詳しく解説しますので、自社での導入検討の参考にしてみてください。

①現場作業の効率化

スマートグラスの導入は現場作業の効率化に繫がります。レンズ部分のディスプレイをモニター代わりに、マニュアルや作業標準書を表示できるため、作業に慣れていない従業員でも複雑な工程を効率良く進められます。属人化や、作業員による作業工程のばらつき防止にもなるでしょう。

物流倉庫にスキャン機能が搭載されているスマートグラスを導入すれば、ピッキング作業の効率化も可能です。スキャナーを使わずにハンズフリーで商品をスキャンできるため、在庫管理や製品情報の確認がより早く実施できます。また、最適なピッキングルートをスマートグラスに表示すれば、倉庫内の移動時間の短縮にも繫がります。

スマートグラスのアプリ開発を行っているリベロエンジニアは、建築業向けのスマートグラス用自社アプリの開発に携わりました。本アプリには下記の機能を搭載し、クライアントの実情に応じた開発に成功しています。

  • 同時自動通訳機能
  • 遠隔地連携機能
  • 画像・音声・動画保存機能
  • スマートフォンとの連携機能 など

②遠隔での作業サポート

スマートグラスのハンズフリー通話やミラーリング、画面共有機能により遠隔地からの指示出しを簡単に行えるため、遠隔からの作業支援に役立ちます。

遠隔指示がスムーズに行えると、指示拠点の集約化を実現できます。複数の現場に1カ所の司令室から指示が出せるため、大幅なコスト削減が期待できるでしょう。専門性が高い人材を全ての現場に配置しなくても良くなり、人件費削減や人的リソースの最適化にも繫がります。

例えば、食品メーカーのネスレでは、スマートグラスのAR(Augmented Reality:拡張現実)機能を工場内に導入しています。同社では本社のスイスから中国やタイにある工場の遠隔支援を行っており、生産ラインの新設・増設や機器類の点検などに成功しています。

参考:ネスレ「拡張現実で工場サポートをスピードアップ」

なお、ARとはスマートグラスの装着者が見ている現実世界に重ねて、仮想空間を表示する機能のこと。AR機能の特徴やARグラスとスマートグラスの違いについては、下記の記事で解説しているので参考にしてみてください。

スマートグラスを活用した遠隔支援は、従業員の教育にも効果を発揮します。従来1人のベテラン社員が指導できる人数には限界がありましたが、スマートグラスを通せば、遠隔地からでも適切なトレーニングが可能です。

③安全管理

スマートグラスは各種現場の安全管理にも貢献します。

例えば、定期点検のような手順が決められている作業を実施する際、工程を飛ばしたり間違えたりすると重大な事故に繫がるかもしれません。しかしスマートグラスに手順を1つずつ表示し、工程を終了させないと次に取りかかれない仕組みを構築すれば、経験が浅い作業者でも安全に作業を進められます。

また、スマートグラスを活用して作業者の健康管理を行うことも可能です。真夏の屋外作業や高温になりやすい現場では、熱中症対策が喫緊の課題となっています。スマートグラスを活用して装着者の心拍数や血圧などを監視すれば、熱中症になる前に作業を中断して休憩を取らせることができます。

このような各種現場の安全管理は、企業ごとの作業環境に合わせた独自の機能が必要です。独自の安全管理機能を搭載したい場合は、スマートグラス用アプリを開発できる企業と協力するのがおすすめです。

リベロエンジニアは、大手住宅設備メーカーの倉庫内作業効率化を目的とした「スマートグラス試験導入」にアプリ開発会社として参画しています。スマートグラス用アプリの独自開発に興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。ご相談だけでも喜んでお伺いします。

④コミュニケーションの向上

スマートグラスを導入すれば、コミュニケーションの質の向上が期待できます。画像や動画の共有が容易にできるため、音声通話だけでは限界があった現場状況の把握をよりスムーズかつ正確に行えます。翻訳機能を活用すれば、外国人労働者や技能実習生とのコミュニケーション改善にも貢献するでしょう。

中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社では、スマートグラス導入前はオフィスにいる指示者と作業者との間でしかコミュニケーションが取れない状況でした。スマートグラスを導入することで作業者同士でもリアルタイムでの情報共有やコミュニケーションが取れるようになり、異なる現場同士の連携強化に繫がっています。

参考:LiveOn 「導入事例」

⑤社内知識の共有と蓄積

スマートグラスは装着者の視界を撮影でき、熟練者が作業している手元の様子を動画で記録できるため、社内知識の共有や蓄積に貢献します。

社員の高齢化や人手不足から、後継者の育成に悩みを抱える企業も多いでしょう。文章でのマニュアル化が難しい作業も動画マニュアルとして記録できるため、社内知識の喪失防止に繫がります。

また、スマートグラスの画面共有機能を活用すれば、作業手順をリアルタイムで共有できます。熟練者の人数が限られていても、同時に多くの作業員に教育でき、遠隔地からでも効率の良いトレーニングを実現可能です。

⑥コスト削減

工場にスマートグラスを導入すれば、下記のようにさまざまなコスト削減が可能です。

活用例削減できるコスト
遠隔からの作業指示や監査実施出張費用
AR機能を活用した仮想トレーニングや遠隔地からの教習教育コスト
作業をしながらのマニュアル閲覧で作業効率化残業代
同時通訳機能を活用して国際会議を実施通訳の人件費

スマートグラスの導入費用以上に、コスト削減できる企業も多いでしょう。スマートグラスの値段については後ほど解説するので、導入の判断材料にしてみてください。

⑦モチベーションアップ

スマートグラスにゲーム性がある機能を取り入れれば、従業員のモチベーションアップに貢献します。

例えば、作業をこなすほどペットが育ったり街が発展したりするといった現場作業員向けのゲームです。スマートグラスをかけながら作業をすると、メガネ部分のディスプレイに点数やゲームの進捗が表示され、モチベーションアップを促します。

単調な作業が続く工場内で、従業員のモチベーション維持が難しいと感じている場合は、スマートグラスを活用してゲーム性を取り入れると良いでしょう。

また、従来の業務用アプリや生産管理システムの画面デザインは堅苦しくなりがちです。ゲーム画面のような見やすさ・分かりやすさをビジネス用のスマートグラスの表示に取り入れることで、従業員が積極的にデバイスを活用し、仕事を進めたくなるような環境作りが進められています。

仕事にゲーム性を取り入れる試みは「ゲーミフィケーション」と呼ばれ、最新の生産性向上施策として注目されています。まだまだ日本では普及途上にある取り組みですが、リベロエンジニアでは最新の施策を顧客に提供できるよう、ゲーミフィケーション分野のノウハウ確立に取り組んできました。

スマートグラスを活用したゲーミフィケーションに興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

スマートグラスを導入する2つのデメリット

スマートグラスの導入にはデメリットもあります。デメリットを把握しておけば、スマートグラス導入の判断材料として役立てることができ、投資リスクを最小限に抑えられるでしょう。

ここでは、下記2つのデメリットを解説します。

  • 使い勝手が良くない場合がある
  • 機密情報が流出する可能性がある

①使い勝手が良くない場合がある

スマートグラスの機種によっては使い勝手が良くなく、現場での活用が難しい場合があります。活用が難しいと感じられるスマートグラスの特徴は、下記の通りです。

  • バッテリーの持ち時間が短い
  • 重い・付属品が多いなど、持ち運びにくい
  • 目が疲れる、重さによって頭部が圧迫される
  • 使用感が悪い など

スマートグラスを導入する際は利用目的を明確にし、自社の用途にあった機能が搭載されているのか確認しましょう。使用感が把握しづらい場合は、レンタルで試してみるのもおすすめです。

なお、目的別にスマートグラスに搭載されていると良い機能は下記の通りです。

目的搭載機能
動画マニュアルや細かい作業手順書を表示したい・高解像度ディスプレイ
・有機ELディスプレイ
高度な手技が求められる作業のトレーニングをしたい・AR機能
作業環境が過酷な現場で活用したい・防水機能
・防塵機能
危険作業を伴う現場で活用したい・防護メガネと兼用可能
・ヘルメットに装着可能

②機密情報が流出する可能性がある

スマートグラスを導入する際は、機密情報の流出に注意しましょう。スマートグラスの性質上、社外秘情報を取り扱う場面が多いため、情報セキュリティ対策を行わなければなりません。

インターネット回線やWi-Fi、Bluetoothを悪用した不正アクセス・ハッキングが発生するリスクがあります。アプリの乗っ取りにより、間違った情報がスマートグラスに表示される可能性も捨てきれません。装着者が間違った情報を信じて行動した場合、予期せぬリスクに晒される危険性があります。

また、さまざまな情報が流出する可能性もあるため、スマートグラスの盗難・紛失にも十分気をつけなければなりません。

不正アクセスやハッキングを防止するためには、信頼のおけるITベンダーとタッグを組んで、スマートグラスの導入を進めるのがおすすめです。

リベロエンジニアは、既に複数のスマートグラスアプリ開発や導入の実績があり、システム開発会社として機密情報流出防止のノウハウを確立しています。現在Vuzix社のM400スマートグラスの販売代理店としてライセンスを取得しており、今後発売される機種にも順次対応予定です。

おすすめのスマートグラス3選

スマートグラスは現在開発競争が激化しており、次々と最新の機種が開発されています。

例えば、2024年にはAppleが「Vision Pro」を発売し、Meta社も「Meta Quest」シリーズの新モデルをリリースしました。また、デザイン性と機能性を両立するスマートグラスの開発に向けて、Meta社とレイバン(EssilorLuxottica社)は長期的な事業提携を発表し、今後の展開が注目されています(2024年11月時点)。

ビジネス用スマートグラスも日々アップデートが進んでいるため、自社の課題に合った最適なモデルを選ぶ必要があります。下記の記事では、ビジネス用スマートグラスの選び方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ここでは、工場現場でおすすめのスマートグラスを紹介します。

  • Vuzix社|M400スマートグラス
  • フィールドクロス株式会社|InfoLinker3
  • Lenovo|ThinkReality A3

①Vuzix社|M400スマートグラス

Vuzix

出典:Vuzix

スマートグラス製品の大手サプライヤーであるVuzix社は、さまざまなモデルを開発しています。中でもおすすめの機種は「M400スマートグラス」です。

M400スマートグラスはAndroidOSを搭載しており、スマートフォンやパソコンと連携した各種機能の活用が可能です。防塵・防水機能に優れており、過酷な環境でもタフに使えることから、現場作業の多い企業で活躍しています。

他にも、下記の点が現場作業の実情に即しているとして評価されています。

  • タッチパッド・ボタン・音声での操作が可能で、手袋をしていても使いやすい
  • ノイズキャンセリング機能に優れており作業音が響く現場でも快適に通話できる

Vuzix社のM400スマートグラスは、現場作業員へ装着させることを検討している企業や、過酷な環境での使用を想定している企業におすすめです。

値段は750mAhバッテリー版の場合、税込29万7,000円程度(参考価格)です。販売元や導入条件によって変動するため、詳細は販売ライセンスを取得しているリベロエンジニアまでお問い合わせください。

②フィールドクロス株式会社|InfoLinker3

フィールドクロス株式会社

出典:フィールドクロス株式会社

スマートグラスは海外製品が多いものの、フィールドクロス株式会社は東京に拠点を置いて企画・製造・販売を行っています。

同社が開発した「InfoLinker3」は、モバイルデバイス用の高速通信回線である「LTE通信機能」を搭載しており、屋外や無線LANを利用できない現場でもスムーズに通信できます。バッテリーが4,900mAhと大容量かつ作業を中断せず交換できることから、長時間使用に耐えられる点もメリットです。

また、InfoLinker3はネックバンドとセットになった独特の形状をしています。ネックバンド部分にデータ処理やバッテリー搭載機能を持たせることによってスマートグラス本体が軽量化し、長時間の装着にも耐えられます。

InfoLinker3は、屋外作業を必要とする建築業や警備会社、長時間の作業が求められる医療現場におすすめです。

なお、InfoLinker3の値段はオープン価格です。販売委託先や導入条件によって価格は変動します。

③Lenovo|ThinkReality A3

Lenovo

出典:Lenovo

Lenovoが開発した「ThinkReality A3」は、防水・軽量・折り畳み可能など、作業現場に持ち込むことを想定した設計です。ヘルメットや安全ゴーグルにも装着しやすく、AR機能が搭載されていることから作業手順支援やトレーニングに最適であるとして、製造業を中心に導入されています。

ThinkReality A3のラインナップは「ThinkReality A3 PC Edition」と「ThinkReality A3 Industrial Edition」の2つです。

ThinkReality A3 PC Editionは、パソコンに接続してバーチャルモニターを表示できる機能が搭載されており、最大5つの画面を閲覧できます。値段は19万2,500円(税込)です。

ThinkReality A3 PC Editionは、パソコンに接続してバーチャルモニターを表示できる

出典:Lenovo

ThinkReality A3 Industrial Editionは、Androidアプリを活用してAR表示ができ、設計データのような3D表示にも対応しています。値段は54万4,500円(税込)です。

ThinkReality A3 Industrial Editionは、Androidアプリを活用してAR表示ができ、設計データのような3D表示にも対応

出典:Lenovo

ThinkReality A3シリーズはオンラインでのサポートサービスも提供されているため、安心して導入できるでしょう。

AR機能を搭載しているThinkReality A3シリーズは、精密機器を扱う製造業のような複雑な手技を求められる現場におすすめです。また、3Dで設計データや手順マニュアルを表示できるため、新人のトレーニングに用いれば教育効果が高まるでしょう。

スマートグラスでできることは多種多様!

スマートグラスには、ハンズフリー通信や動画・画像などの共有、ミラーリングなどのさまざまな機能が搭載されています。製造業や物流、建築業などでの導入が徐々に進んでおり、スマートグラスの機能を活用すればDX推進にも繫がるでしょう。

システム開発やエンジニア派遣を行っているリベロエンジニアでは、スマートグラス用アプリの開発や導入支援も手掛けています。建築業や住宅設備メーカーのスマートグラス導入施策に参画しており、ゲーミフィケーション分野のノウハウ確立にも取り組んでいます。

スマートグラスの導入や活用に興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

【この記事の監修者】

株式会社リベロエンジニア
代表取締役(CEO):金子 周平

元エンジニアとして「エンジニアをもっと自由に。」を掲げ、エンジニアが自由かつ公平に働ける環境を目指し2014年に創業。

高還元SESのリードカンパニーとしてIT派遣の新たなスタンダードを作る。現在はデジタルイノベーション企業として、スマートグラスのアプリ開発をはじめ、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の支援に注力している。

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