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スマートグラスのアプリ活用事例&選び方!自社開発のメリットも解説

2025.02.27

カテゴリー:スマートグラスとは
スマートグラス アプリ

現場作業を効率化し、ハンズフリーで情報を取得できるスマートグラスが注目されています。建設・製造・物流の現場では、作業効率の向上やミス防止に役立っています。

一方で、どのようなアプリを選ぶべきか迷う企業も多いでしょう。

本記事では、スマートグラスの活用方法を紹介し、最適なアプリの選び方を解説します。また、自社開発のメリット・デメリットについても詳しく説明します。業務効率化を目指すIT担当者の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

スマートグラスとは?

スマートグラスは、リアルタイムで情報を表示できるメガネ型端末です。レンズ部分がディスプレイとなり、視界に画像や動画を表示します。

音声やジェスチャーでの操作が可能なので、ハンズフリーで使用できるのが特徴です。近年は倉庫作業や製造現場などで活用されています。

また、スマートグラスは専用のアプリをインストールして機能を拡張できるのも特徴です。業務支援、翻訳、ナビゲーション、eラーニングなど、さまざまな機能を利用できます。スマートグラスについては、詳しくは下記記事をご覧ください。

スマートグラスのアプリを活用する方法

スマートグラスのアプリは、画像認識や仮想ディスプレイ、自動翻訳を活用し、業務を効率化できます。具体的には以下の活用方法が挙げられます。

  • 遠隔での作業サポート
  • 教育・研修の効率化
  • 自動翻訳
  • 画像認識を用いた業務効率化
  • 画像・音声・動画の保存

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①遠隔での作業サポート

スマートグラスのアプリは、遠隔での作業サポートが可能です。仮想ディスプレイにマニュアルを表示したり、上司とリモートでやり取りしたりできます。

また、スマートグラスはミラーリングやリアルタイムでの画面共有が可能です。例えば建設現場では、離れた場所にいる作業員と工事責任者がスムーズに情報を共有できます。

スマートグラスのアプリを使えば、遠隔でのコミュニケーションや作業サポートもできます。工場など現場作業の効率アップに効果的で、詳しくは下記記事をご覧ください。

②教育・研修の効率化

教育・研修を効率化したい場合にも、スマートグラスのアプリが有効です。

一般的に企業における教育には、現場で学ぶOJTと座学のOff-JTがあります。しかしOJTは初学者にとって習得に時間がかかることが多いのがネックです。また、Off-JTでは実践的なスキルが身につけにくいのも課題です。

一方でスマートグラスなら、AR空間を活用した実践的なOff-JTが行えます。OJTの際にもマニュアルを常時表示できるため、効果的な教育・研修が実施できます。

③自動翻訳

スマートグラスの自動翻訳アプリを使えば、外国人労働者とのやり取りがスムーズになります。会話を瞬時に翻訳して、仮想ディスプレイに表示できるためです。国際会議や多国籍チームでのコミュニケーションで活用できるでしょう。

特に建設現場や工場では、業界特有の専門用語が飛び交うことも珍しくありません。スマートグラスであれば、専門的な用語もスムーズに翻訳できます。

④画像認識を用いた業務効率化

スマートグラスの画像認識機能は、業務効率化に役立ちます。

例えば製造現場では、スマートグラスが部品を識別し組み立て手順を表示します。適切な部品が確実に使用されるように警告を発することも可能です。

他にも倉庫でのピッキング作業・在庫管理、建設現場では、AIによる劣化箇所の検出など幅広い用途で活用できます。

近年はAIによる画像認識の精度が高まっており、業務効率化に寄与するアプリが増えています。

⑤画像・音声・動画の保存

スマートグラスのアプリを使うと、画像・音声・動画を保存できます。スマホやカメラを取り出さなくても撮影・録音できるので、手を動かす作業の際に便利です。

また、装着者が見ている視界をそのまま保存できるため、コミュニケーションがスムーズになります。業務マニュアルや日報の作成でも役立つ機能です。

工事現場や建設現場では、作業中に手が離せない状況や、安全管理が重要な場面が多くあります。そのようなときでもスマートグラスであれば、画像・音声・動画を簡単に保存できます。

スマートグラスのアプリの選び方

現在、スマートグラスにはさまざまなアプリがあるため、自社に合ったアプリを選定する必要があります。スマートグラスのアプリの選び方としては、以下の4つが挙げられます。

  • 目的・用途で選ぶ
  • ハードウェア・OSに合わせて選ぶ
  • 操作方法で選ぶ
  • 通信環境・処理能力で選ぶ

それぞれ具体的に見ていきましょう。

①目的・用途で選ぶ

スマートグラスのアプリを選ぶ前に、目的や用途を明確にすることが大切です。そのために、現場の従業員にヒアリングして、必要な機能を具体的に把握しましょう。

現場ごとに必要な機能は異なります。最新のアプリを選ぶのではなく、業務フローや課題解決に適したアプリを選びましょう。

例えば、ハンズフリーでの情報表示が必要なのか、それともバーコードスキャン機能が求められるのかなど、現場のニーズに合ったアプリを選定するようにします。

②ハードウェア・OSに合わせて選ぶ

スマートグラスのアプリは、使用するハードウェアに適したものを選びましょう。現在、スマートグラスの代表的なハードウェアとしては、以下が挙げられます。

  • Vuzix M400
  • Microsoft HoloLens
  • Lenovo Think Reality
  • XReal Air

また、OSに関しては以下が挙げられます。

  • Windows
  • Android
  • Linuxベースの独自OS

ハードウェアやOSによって、対応アプリが異なります。ハードウェア・OSに合わせてアプリを選びましょう。

③操作方法で選ぶ

スマートグラスのアプリを選ぶ際は、操作方法に注目しましょう。スマートグラスはタッチ、音声、ジェスチャーなど、さまざまな操作方法があります。

例えば、製造現場のように常に手が離せない状況では、ハンズフリー操作が求められます。

このように操作方法で選ぶ際は、どのシチュエーションでアプリを利用するか絞る必要があります。どのような操作方法が求められているか、現場の従業員からヒアリングしておきましょう。

④通信環境・処理能力で選ぶ

スマートグラスのアプリを選ぶ際は、通信環境や処理能力も重要な要素になります。

通信環境は現場ごとに異なります。安定した接続が可能なアプリか、オフラインでも使用できるアプリを選ぶと安心です。

また、AR系アプリは高い処理能力が求められます。この場合は一定のスペック以上のスマートグラスが必要です。

それに合わせて、スムーズに業務を遂行するためにバッテリー効率もチェックしましょう。

スマートグラスのアプリをゼロから開発する3つのメリット

スマートグラスのアプリをゼロから開発するメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

  • カスタマイズ性が高い
  • データ収集・分析ができる
  • セキュリティをコントロールできる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

カスタマイズ性が高い

スマートグラスのアプリをゼロから開発することで、業務に最適な機能を実装できます。

市販の汎用アプリは、より多くのユーザーを対象としているため、カスタマイズ性が低いことがほとんどです。一方でゼロから開発すれば、市販のアプリに対応できない独自の設計が可能となります。

また、音声認識やジェスチャーなど、現場環境に応じた直感的なインターフェースを実装できるのもメリットです。

データ収集・分析ができる

ゼロから開発したアプリであれば、データ収集・分析が可能になります。

スマートグラスは、装着者の視線データ、作業時間、環境情報などをリアルタイムで収集できます。業務フローに最適化されたデータを収集し、業務改善や生産性向上に繋がる分析が可能です。

データをAIと結びつけて異常検知や予測分析を実施できれば、作業の効率化や事故防止にも繋がります。

セキュリティをコントロールできる

スマートグラスのアプリをゼロから開発することで、セキュリティリスクを最小限に抑えられます。

スマートグラスはさまざまなデータを収集できますが、その中には個人情報や機密情報も含まれます。

アプリをゼロから開発すれば、データの保存・送信方法を細かく指定できるため、機密情報の流出を防げます。

また、アクセス権限や認証方式をカスタマイズして、不正利用を防止することも可能です。機密情報やノウハウの流出を防ぐために、特に製造現場ではメリットが大きいです。

スマートグラスのアプリをゼロから開発する3つのデメリット

スマートグラスのアプリをゼロから開発するデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 大きな開発コストが必要
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • 専門知識が必要不可欠

それぞれ詳しく見ていきましょう。

大きな開発コストが必要

スマートグラスのアプリをゼロから開発するには、一定の開発コストがかかるのがデメリットです。ハードウェアの特性を活かした設計や、AR技術の組み込みが必要になるためです。

また、要件定義・設計・開発・テストの工程が複雑になり、開発期間が長期化しやすいのもネックでしょう。

一方でリベロエンジニアは、スモールスタートでの開発が可能なので、初期投資を最小限に抑えて開発できます。開発コストを抑えたい方は、ぜひリベロエンジニアまでお問い合わせください。

定期的なメンテナンスが必要

スマートグラスのアプリは、ハードウェアやOSのアップデートに対応するため、定期的なメンテナンスが必要です。適切に管理することで、アプリの安定した動作を維持できます。

また、業務フローの変化に合わせて機能を追加・回収する必要もあります。そのため、運用開始後も継続的なコストとリソースを割く必要があります。

スマートグラスのアプリをゼロから開発する際は、メンテナンスにかかる費用・手間などのランニングコストにも注目しましょう。

専門知識が必要不可欠

スマートグラスの開発には、AR・MR技術、画像認識、音声操作などの専門知識が必要です。また、デバイスごとに最適化された開発環境を整えなければなりません。

社内に専門人材がいない場合は、外部の開発会社や技術パートナーとの協力が不可欠です。この場合、開発期間やコストにも関わるため、計画的にプロジェクトを進めることが大切です。

リベロエンジニアでは、お客様と並走する形でアプリを開発します。「アプリ開発を依頼したことがない」「どんなアプリがあるといいかもわからない」など、お困りごとがあれば、気軽にご相談ください。

リベロエンジニアでのスマートグラスアプリ開発の事例

スマートグラスのアプリ開発の事例を知ると、活用方法がイメージしやすくなります。ここでは、リベロエンジニアでの事例を基に以下の活用事例を紹介していきます。

  • 建設現場の生産性向上の事例
  • 倉庫管理の業務標準化の事例

建設現場の生産性向上の事例

リベロエンジニアが手掛けた建設現場の事例として、スマートグラスを活用した多機能ハンズフリーシステムが挙げられます。

このシステムには、具体的に以下の機能が搭載されています。

  • 遠隔地とのリアルタイムな情報共有
  • 外国人技術者との同時自動翻訳
  • ドライブレコーダー機能
  • クラウド型施工管理アプリとの連携
  • ワンタッチでの画像アップロード
  • スマートフォンとの連携によるデバイス操作、ミラーリング

従来の施工管理では、現場とオフィスを行き来する必要がありました。そのため、長時間労働が常態化していたという問題があったようです。

しかし本システムであれば、遠隔からの施工管理が可能になります。そのため、現場とオフィスを行き来する頻度が減り効率化できます。

スマートグラスにより、施工管理の業務効率化と現場の生産性が向上した事例です。

倉庫管理の業務標準化の事例

リベロエンジニアは、倉庫管理の業務標準化を目的としたスマートグラス活用の研究開発を進めています。

本プロジェクトでは、スマートグラスを活用し、ハンズフリーでの点検作業、在庫管理、マニュアルの参照を可能にするシステムを開発中です。作業の属人化を防ぎ、経験の少ない担当者でもスムーズに業務を遂行できる環境を目指しています。

現在は試験導入段階で、現場での実用性や導入効果を検証しながら、最適な運用方法を模索している状態です。将来的には、倉庫業務の効率化と品質向上への貢献が期待されています。

このようにリベロエンジニアでは、お客様とともに新たなソリューションを開発しています。

スマートグラスのアプリでDXを推進!効率化・生産性を高めよう

スマートグラスは遠隔作業支援、自動翻訳、画像認識など、さまざまな領域で活用されています。アプリを選ぶ際は、用途やハードウェアの適合性を考慮することが重要です。

また、自社開発はカスタマイズ性やデータ活用の自由度が高まるのがメリットです。しかしその一方で、開発コストが大きくなります。

リベロエンジニアでは、スモールスタートでの開発が可能なので、リスクを最小限に抑えながら、お客様とともに新たなソリューションを作り上げることができます。

自社の業務に合ったスマートグラスのアプリをお探しの方は、ぜひご相談ください。貴社業界のニーズに合わせた最適なアプリ開発をサポートいたします。

【この記事の監修者】

株式会社リベロエンジニア
代表取締役(CEO):金子 周平

元エンジニアとして「エンジニアをもっと自由に。」を掲げ、エンジニアが自由かつ公平に働ける環境を目指し2014年に創業。

高還元SESのリードカンパニーとしてIT派遣の新たなスタンダードを作る。現在はデジタルイノベーション企業として、スマートグラスのアプリ開発をはじめ、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の支援に注力している。

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