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転職市場で注目!自社開発エンジニアの市場価値と10月のキャリア戦略

2025.10.08

カテゴリー:働き方

10月に入ると、転職市場は活気づきます。企業が来期の体制づくりを見据え始めるこの季節は、エンジニアにとってキャリアを見直す絶好のタイミングでもあります。
なかでも昨今人気を集める「自社開発に携わりたい」という思いを持つエンジニアには、いま動き出す価値があります。SESや受託では味わえない自由度、影響力、仕事の手触り感──そして自社開発エンジニアとしての市場価値について紹介します。

10月が転職に向いている理由。転職理由の1位は?

9~11月は、冬の賞与を受け取り、年末年始休暇を経て1月入社を目指し、転職活動を行う人が多い時期。転職希望者・企業双方で動きが増えてくるため、転職を考えるなら、まさにこの時期です。まずは、レバテックの「IT人財白書2025」を参考に、昨今のIT業界の転職トレンドを探ります。

企業の採用人数は増加傾向にあり

今年度の採用人数について、昨年と比較して「増加した」と回答した企業は、全体の43.7%に。業態別では、「自社開発企業」と「Sler」が特に採用人数を増加したと回答しているので、その市場価値は上がっていると見てもいいでしょう。その増加数は「10~30名未満」が約3.7割と最も多く、積極的な採用活動を行われていることがわかります。

IT企業で働く約4割の人材が転職に意欲的

レバテックの「IT人材白書2025」によると、企業で働くIT人材に現在の転職意欲についての質問に「転職活動を始めている」と回答した人は 7.9%、「検討している」と回答した人は30.7%とのことです。
転職活動中と検討中の人を合わせると、約4割のエンジニアが転職を視野に入れていることが分かります。

企業選びでもっとも重視するのは「給与」

企業選びにおいて最も重視されているのは、「給与(64.1%) 」。ついで「業務内容 (39.5%)」「勤務地(23.7%)」「事業内容(22.5%)」 と続きます。
給与は依然として強い傾向があります。

転職による年収は「増える」傾向に

また、転職経験者の6割が直近の転職で年収が「増えた」と回答。年収の増加幅は「10万円~30万円未満(22.5%)」が最も多い一方、100万円以上上がったと回答する人も24.2% 存在し、転職によって大幅な年収アップを実現しているケースも見受けられます。

参考資料:レバテックIT人材白書2025

自社開発とは?受託開発やSESとの違いは?

ITシステムの開発には、自社開発や受託開発などいくつか形態があります。ここでは、昨今人気が高まっている「自社開発」について解説していきます。

自社開発とは?

企業が自分たちのサービスやプロダクトを自社のエンジニア組織で企画・開発・運用まで一貫して行うことを指します。開発した後も随時システムを改修するなど、システムメンテナンスを継続していきます。たとえば、

・ECサイトやWebサービス
・自社のSaaSプロダクト
・社内業務システム

などを、外注せず、社内のエンジニアが開発・改善していくスタイルです。

また、企業によって自社開発は、自社以外のユーザー向けのサービス、ソフトウェアを開発し、売り込むケースもあります。多くの人に活用され、ヒットすれば直接企業の売り上げにつながることもあり、開発に携わったエンジニアにとっては大きなキャリアの一つになることが人気の一つです。

受託開発の違いとは?

自社開発と受託開発の一番大きな違いは、「誰のために開発するか」という点です。
自社開発では、自社で提供するサービスや社内システムなどを、自分たちのチームで企画・開発します。
一方、受託開発はクライアントから依頼を受け、その要望や仕様に沿ってシステムを開発します。システムのデザインや機能・レスポンスなどに関して決定権は常にクライアント側にあるのが特徴です。

SESとの違いは?

受託開発とよく混同されるのが、SES(System Engineering Service)です。
SESは契約形態のひとつである「準委任契約」に基づき、ソフトウェアの開発や保守・運用といった業務に対して、エンジニアの労働力そのものを提供する仕組みです。
企業側は自社で人材を育成するコストをかけずに、必要なスキルを持つエンジニアを柔軟に確保できるというメリットがあります。

自社開発に携わるメリット5つ

昨今、人気を高める自社開発。そのメリットを紹介します。

納期に振り回されない

自社開発にはクライアントが存在しないため、開発の方針やスケジュールを自社の判断で柔軟に決められます。
クライアントの計画に縛られず、もし開発が遅れた場合でも影響は社内にとどまり、納期の調整がしやすいという大きなメリットがあります。

社内でコミュニケーションが取れる

また、自社の開発は、不明点や相談があれば、自社内ですぐコミュニケーションが取れるため、外部関係者に顔色をうかがうことなくシステム開発に専念できるのも魅力です。

新しい技術にチャレンジできる

自社開発は企画から携われるため、新しい技術導入を検討したり、自分の意見を提案しやすいです。スキルアップにつながるチャレンジも可能です。

客先への出向がない

クライアント先に常駐する必要がありません。SESなどで客先へ常駐する場合は、仕事環境が合わない可能性もあるため、「業務に集中しづらい」といったことも。

そのため、モチベーションが保ちやすく、開発に専念できるというところは大きなメリットです。

実績づくりになる

開発だけではなく、企画から運用まで携われる、というところでは、自分自身の「代表作」をキャリアに加えたい、という人にとっては大きなチャレンジになるでしょう。

また、このサービスが売れるなど、知名度が上がると、大きな評価にもつながります。
この実績が、ゆくゆくは、その先の転職の武器にもなっていきます。昨今、自社開発企業が増えている背景もあり、その市場価値は高まっています。

自社開発のデメリット3つ

自社開発にこれだけのメリットがある一方、デメリットはあるのでしょうか? 

ある程度の経験値が必要

自社開発には裁量性の高さが魅力の一方、やはり転職の際には経験値を求められることも多いでしょう。技術はもちろん、企画提案や運用を行っていくうえで、チームで開発をしていくという発想力やコミュニケーションスキルも必須になっていくることも多いです。
このあたりは採用の際にシビアに見られるので、市場価値を高めるためにスキルの棚卸は不可欠です。

自社の方向性・ビジョンに左右されやすい

自社のプロダクトに集中するというのはメリットの一方、会社の事業方針やビジョンが変わると開発の方向性や優先順位も大きな影響を受ける可能性があります。

多機能・複数領域をカバーできる(手広く動くことが多い)

自社開発では、社内でプロダクトを長期的に育てていくため、特定の機能だけを担当するのではなく、複数の領域を横断的にカバーする場面が多くなります。
たとえば、フロントエンドからバックエンド、インフラ、さらには運用・保守まで一連の工程をチーム内で分担・連携しながら進めることが一般的です。
専門分野を深掘りするというより、幅広い技術知識や対応力が求められる傾向が強くなります。小規模チームであればあるほど、ひとりのエンジニアが担う役割も広がるため、柔軟な姿勢が欠かせません。

もちろん、今回紹介したデメリットをメリットと感じる人もいるでしょう。自身のキャリアを棚卸ししながら、検討していくことが重要です。

自社開発企業への転職を成功させるための戦略4つ

10月は転職市場が活発になり、企業側も採用に積極的になる時期です。自社開発企業に興味がある場合、押さえておきたい大事なことを紹介します。

情報収集を始める。自社開発企業をピックアップ

10月は転職市場が活発になり、企業側も採用に積極的になる時期です。
まずは気になる 自社開発企業をリストアップし、事業内容や技術スタック、社風をチェックしてみましょう。
「どんな技術で」「どんな規模感で」「どんなフェーズにある会社なのか」を把握することで、自分のキャリアとの相性を見極めやすくなります。

求人サイトの情報以外にも企業ブログやエンジニア採用ページ、技術カンファレンスの登壇情報なども有効な情報源になります。

ポートフォリオを準備する:経験と成果を整理

採用を判断する材料の一つがポートフォリオです。自身が携わったサービスやプロジェクト、技術的な成果を一度棚卸しして、市場価値を高めておくことが必要です。
「どんな仕事してきたのか」「何を作ったのか」だけでなく、「どう工夫したのか」「どんな課題を解決したのか」まで整理しておくと、面談や書類選考で強いアピールになります。
自社開発企業では、長期的にプロダクトを育てる視点が重視されるため、単発の開発経験よりも、継続的な改善や技術選定の経験があると好印象です。

社内/社外ネットワークを活用し、リアルな声を聞く

勉強会や技術コミュニティ、SNSなどを活用して、実際に自社開発に携わっているエンジニアの声を聞くことも重要な情報収集になります。
企業の発信だけでは分からない「現場のリアル」や「実際の開発文化」、「働き方の柔軟性」など、内側の情報を得ることができます。
また、前職や取引先など社内ネットワークから転職情報を得るケースも少なくありません。

カジュアル面談を活用し、気軽に情報を引き出す

気になる企業があれば、いきなり応募するのではなく、カジュアル面談を活用するのがおすすめです。
肩の力を抜いた対話の中で、企業のビジョンや事業戦略、開発体制などを深く知ることができます。
質問を通して「自分がその会社で成長できそうか」を見極める機会にもなるため、応募前の下調べとして非常に有効です。

【エンジニアの市場価値を高める】リベロエンジニアが求める人材

IT業界の転職市場が活発化するなか、エンジニアを取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。かつてはSES中心の働き方が主流でしたが、今は企業が自社開発を通じて事業を成長させる時代へと移行しています。企業も外注頼みではなく、自社の技術力でサービスを生み出すことが競争力を高めるカギになりつつあります。

リベロエンジニア代表・金子周平は、業界の変化についてこう語ります。

「近年、エンジニアを取り巻く環境は大きく変わっています。かつて主流だったSES中心の働き方から、企業が自社開発で活躍する時代へとシフトしています。今後は外注に頼るのではなく、自社サービスを自ら生み出していくことが、企業にとって重要な戦略になるでしょう。リベロエンジニアでも、数年前からSES中心の体制を見直し、自社サービスの開発へと舵を切ってきました」

自社開発では、企業の事業戦略とエンジニアのスキルがより直結します。つまり、エンジニア一人ひとりの市場価値が高まる環境とも言えるのです。

会社はあくまでプラットフォーム。キャリアを伸ばすお手伝いをします

リベロエンジニアはこれまで、高還元SES企業として「エンジニアファースト」の理念を掲げ、業界を牽引してきました。そして現在は、次のステージとして自社開発を通じてエンジニアのキャリアを広げる企業へと進化しています。
「現在はスマートグラスやゲーム・エンタメ事業など、次々と自社サービスを生み出しています。自社開発に携わりたいエンジニアの方は仲間になっていただきたいですし、やりたいことはどんどん提案してほしいですね。会社はあくまでプラットフォームなので、エンジニアの方のキャリアを伸ばすお手伝いをさせてください」

また、リベロエンジニアでは、自社開発だけでなく受託開発やSES案件も展開しています。これは、エンジニアが希望するキャリアやライフスタイルに合わせて、柔軟な働き方を選べる環境を提供するためです。
「“エンジニアを自由に”という理念があるので、それぞれに合った働き方を相談のうえ、気持ちよく働いてもらえたらうれしいですね」

SESの経験を活かしつつ、自社開発で上流から携わる経験を積めば、スキルだけでなくエンジニアとしての市場価値も飛躍的に高まります。エンジニアとしてキャリアを築くなら、今は自社開発の現場に踏み出す絶好のタイミングです。

リベロエンジニアでは、経験やスキルに応じて多様な働き方やプロジェクトへの参加が可能です。興味のある方は、まずはカジュアル面談でお気軽に情報収集をしてみませんか?

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