チームで挑んだLibero Sight開発。それぞれが持つ開発への思い
2025.10.29
物流・製造の入出庫業務を「見るだけ」「ハンズブリー」で効率化できる。リベロエンジニアが開発したスマートグラスソリューション「Libero Sight(以下、リベロサイト)」は、現場の課題を解決するために生まれました。
そんなLibero Sightはリベロエンジニアでのチームで取り組んだプロジェクトです。本記事では、Libero Sightのチームのインタビューを一挙紹介します。
\リベロエンジニアが開発した倉庫DXソリューション!/
顧問、COO、CRO森本晃弘さん

「Libero Sight」の企画からパッケージ化までを牽引した、リベロエンジニアCOO兼CROの森本晃弘さん。2年前の構想から始まり、現場課題に寄り添うソリューションとして形になるまでの道のりと、今なおその価値を広げ続ける森本さんの取り組みを紹介します。
2年構想で粘り、ようやく報われたソリューション
――まず、このスマートグラスソリューションが生まれたきっかけから教えていただけますか?
森本: 2年前、とある企業さまとの相談から始まりました。当時はまだ営業レベルでの会話で、正式なプロジェクトとして立ち上がったわけではありませんでした。最初の相談内容は「マニュアルの電子化」や「ペーパーレス化」に関するシステムの構築で、業務改善の一環として話を進めていました。当初はタブレットやスマートフォンを使った電子化やペーパーレス化も含めて検討していましたが、それだけでは既存の取り組みとの差別化が難しい。
そこから「ARを使ってもっと踏み込んだ業務改善ができるのではないか」という方向に話が発展し、5〜6回にわたって提案を重ねた結果、スマートグラスを活用した案件として進めることになりました。
――営業から実際のプロジェクト化まで、それだけの時間がかかるものなのですね。開発案件としてはここまで時間を要するものなのでしょうか?
森本: このケースはかなり珍しいですね。提案から実際にスタートするまでも1年ほどかかっていますから。通常はもっと短いサイクルで進む案件が多く、営業としても非常に粘り強く取り組んだプロジェクトだったと思います。
――スマートグラスの話に戻りますが、企業さまとの提案と「Libero Sight」という自社開発の製品を、同時進行で進めることになったのですね。
森本: そうですね。もともとは企業さま向けに開発していたものを進めていくなかで、このプロダクトを汎用化すれば、多くのお客さまの課題が解決できるのではないか?と確信し、製品化しました。企業さまへの納品も含めた長い準備期間を経て、このたび、ようやくリリースを迎えられることになったので、感慨深いですね。
エンジニアリーダー・岸上功一さん

その開発を牽引したエンジニアリーダー・岸上功一さんが、現場の声に耳を傾けながら進めたプロダクト設計の工夫と、使う人がストレスなく活用できるためにこだわったこととは?
倉庫現場の課題にしっかり寄り添ったことがこだわり
――まずは、「Libero Sight」の特徴について教えてください。
岸上:「Libero Sight」は、物流現場の作業効率と精度を高めるために開発されたスマートグラス対応アプリです。既製のメガネ型のウェアラブルデバイス「VUZIX M400」を装着することで、作業者は両手を自由に使いながら、視界上に表示される指示や情報をリアルタイムで確認できます。
これにより、倉庫内での入出庫作業やピッキング、検品といった業務を、紙やハンディ端末に頼ることなくスムーズに進めることが可能になります。
大きな特徴は“ハンズフリー”で操作できること。たとえば、トラックで届いた荷物のバーコードをカメラで読み取ると、目元のディスプレイに商品情報が表示されます。そのまま視線でナビゲーションを確認できるので、両手がふさがることなく、安全かつ効率的な作業が可能になります。
インフラ領域担当・田中雄太さん

開発チームの中でインフラ領域を担当した田中雄太さんに、設計から構築、運用を支える舞台裏についてお話を伺いました。
インフラ担当をひとりで乗り越え、忘れられない開発に
――「Libero Sight」では、どのような役割を担当されていますか?
田中:インフラ領域を担当しました。今回はAWS上にアプリケーションが安定稼働する土台を整えることがミッションで、VPC(仮想プライベートクラウド)などのネットワーク設計から、必要なリソースの用意、監視やログの基盤づくりまで、担いました。いわば「サービスが走るための道路と信号」を整える役回りですね。
――今回の開発で苦労した点を教えてください。
田中:設計から実装・検証までをひとりで担当したことです。構成の妥当性を自分で判断し、エラーが出たら原因を切り分けて一つずつ潰していく必要があります。経験が薄い領域では調査に時間を要する場面もありました。また、アプリ側の前提や仕様を的確に理解するまでに、最初は少し時間がかかりましたね。
アプリ、データベース担当・菊池匡洋さん

開発チームでアプリ開発とデータベース設計を担ったエンジニアの菊池匡洋さんに、開発の経緯や工夫、今後の展望を伺いました。
あらゆる現場で役に立ちたいと開発後も力を入れていきたい
――菊池さんは主にどのような役割を担われたのでしょうか?
菊池: 僕はアプリ開発とデータベース設計を担当しました。「Libero Sight」は、物流現場の効率と精度を高めるために開発されたスマートグラス対応アプリです。
作業手順や注意点、遠隔からのコメントなどを視界に重ねて表示することで、手を止めずに確認できます。これにより、倉庫内での入出庫作業をハンズフリーで進めることができます。
――「Libero Sight」の魅力を教えてください。
菊池: ハンズフリーで情報を扱えることは、効率や安全性の向上に直結します。物流はもちろん、製造・建設・医療・教育といった、両手がふさがりやすい現場で役立ててもらえたらいいなと思い、開発を進めてきました。
スマートグラスのアプリ開発はリベロエンジニアにお任せ!

当社では独自に開発したスマートグラスソリューション「Libero Sight(リベロサイト)」を展開しています。
Libero Sightは、物流・倉庫現場でのピッキング指示・作業ナビゲーション・検品業務などをスマートグラス上で完結できるソリューションで、現場の作業効率化とヒューマンエラーの削減を両立します。実際の倉庫環境での運用を前提に設計されているため、導入後すぐに現場で活用できる点も大きな特長です。
自社でのスマートグラス導入やDX推進に不安がある企業様も、豊富な支援実績を持つリベロエンジニアが、要件整理から開発、運用、補助金活用まで一気通貫でサポートいたします。
スマートグラスを活用した業務改革をお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
\リベロエンジニアが開発した倉庫DXソリューション!/