【開催レポ】VUZIXスマートグラス体験会|スマートグラスは現場でどう活きる?実機デモで体感したDXの現在地
2026.09.10
人手不足や属人化、新人教育にかける時間やピッキングミスの防止など、現場のオペレーションにおいて頭を悩ませている担当者様は多いのではないでしょうか。そんな中、既存の業務フローを活かしながら現場を安全かつ効率的に変えるアプローチとして「スマートグラス」が今、熱い注目を集めています。
去る2026年9月7日(月)、東京・新橋(とっとり・おかやま新橋館)にて「VUZIXスマートグラス 体験会 in 新橋」が開催されました。業務用スマートグラスの世界的リーディングカンパニーであるビュージックスジャパン株式会社が主催し、パートナー企業3社が登壇。それが、動画・AR手順書ソリューションを手掛けるエピソテック株式会社、最先端の画像認識AI技術を持つ株式会社inSane、そして倉庫現場向けスマートグラスDX『Libero Sight™(リベロサイト)』を展開する私たち株式会社リベロエンジニアです。
前回の盛況だった様子のレポート記事はこちら(7月29日開催)。
最新デバイスと先進的なソリューションが勢揃いし、満員御礼となった当日のセミナーの様子と、実機デモを直接体験できる体験会の模様をお届けします!
\リベロエンジニアが開発した倉庫向けスマートグラスDX/
【第1部】エピソテック(株)内藤優太氏:「撮るだけ」で手順書に!AR技術で実現する現場マニュアル『Dive』

第1部では、エピソテック株式会社の代表取締役・内藤優太氏が登壇し、動画・AR手順書システム『Dive』について講演を行いました。
内藤氏は、現場でマニュアル運用が失敗する原因として「作るのが大変(撮影・編集・テロップ入れ等の手間)」と「作っても現場で見られない(必要な場面が探しにくく先輩に聞いてしまう)」という2つのボトルネックを指摘。
この課題に対し、Diveは「作り方」そのものを刷新。作業者がスマートグラスを装着して普段通り作業を1本撮影・アップロードするだけで、AIが自動で工程の切り分けや手順名・字幕の生成を行い、手軽に動画手順書を組み立てます。
完成した手順書はスマートグラス上で確認でき、作業者は両手を塞ぐことなく手元で手順を参照可能です。作業中に詰まった場合はその場で熟練者と遠隔接続して支援を受けられるほか、AIによる作業安全分析(危険ポイントの検知)機能も備えていると言います。
実際の現場では手順書の作成時間を80%削減、教育時間を90%削減した導入事例も紹介され、「撮るだけで手順書になり、両手を塞がずに見られるからこそ現場で使い続けられる」という実践的なDXの形を提示しました。
【第2部】(株)inSane 田路周輔氏:スマートグラスは「表示」から「最高の入力デバイス」へ!視界解析AIが拓く現場の標準化

第2部では、独自の画像認識・解析AI技術に強みを持つ株式会社inSaneの代表取締役・田路周輔氏が登壇しました。
田路氏は、スマートグラスを単に「マニュアルを表示する画面(出力)」と捉える常識を覆し、作業者の視界や現場の状況を取り込んで理解する「最高の入力デバイス」と再定義。
ロボットによる完全無人化を一足飛びに目指すのではなく、現場を支える人間にAIを搭載する「人×AIの協働」こそが現実的で合理的であり、誰でも品質を維持したまま工程を回せる「作業の標準化」が肝であると訴えました。
セミナーでは、同社が誇る2つのコア技術とデモンストレーションが披露されました。
作業判定AI:作業者の動作や手順が正しいかを視界映像からAIが即時に判定(OK/NG)。積み木の組み立てデモでは、正誤判定だけでなく前後の確認工程まで自動化する様子が示されました。
動作解析AI:視界映像から「今何の作業をしているか(移動・スキャン・作業など)」をAIが自動分類し、作業時間を自動計測・可視化。手書きやストップウォッチなしで作業ログが蓄積され、ベテランと新人の作業差の分析や教育へ活用できます。
スマートグラスとAIを統合し、作業者の「視界」を現場改善のDX基盤データに変える画期的なアプローチに、会場からは大きな関心が寄せられました。
【第3部】リベロエンジニア・岸上&多田:大掛かりな改修は不要!『Libero Sight™』で半歩進めるかんたん現場DX

第3部には、私たち株式会社リベロエンジニアの開発事業部・岸上功一が登壇。
システム全体を大改修するような重たいDXは、むしろ現場の負担を増やし、形骸化しやすいと指摘。既存の運用の良さを残しながら、無理なく一歩ずつ改善を進める「半歩進めるかんたんDX(スモールスタート)」の重要性を語り、倉庫業務向けスマートグラスソリューション『Libero Sight™(リベロサイト)』を紹介しました。

実演デモでは、入荷検品から入庫(棚入れ)ナビゲーションまでの一連のフローを披露。CSVデータから取り込んだ入荷指示をスマートグラス画面に1件ずつシンプルに表示し、内蔵カメラでQR・バーコードをかざすだけで音と表示により一瞬で検品が完了。ハンディターミナルを持ち替えたり、紙のリストと照らし合わせる手間を排除し、両手を完全にフリーにした状態で安全に作業を進められる点をアピールしました。
さらに、入庫ナビゲーションではロケーション用QRコードを読み込むと「右側の棚です」といった視覚的なナビが表示され、新人や外国人スタッフでも誤棚入れを防げる仕組みを実演。面倒なキーボード入力を省く「個人QRコードによるワンタッチログイン」や「管理画面からのQR印刷機能」など、徹底した現場視点の設計に来場者も深く納得されていました。
\リベロエンジニアが開発した倉庫向けスマートグラスDX/
【実機体験会】実際に装着して納得!「両手が自由になる」解放感と直感的な操作性

講演の前後(13:00〜14:00、15:40〜17:00)には、会場内に設置された実機体験エリアにて、VUZIX社製「M400」や「LX1」を始めとするスマートグラスの体験会が行われました。
参加者の皆様は実際にヘルメットや帽子にスマートグラスを装着し、各社のシステムを体験。実機に触れたからこその納得の声がありました。
本イベントは月1回ほどのペースで開催。次回の開催が決まりましたらまたお知らせいたします。
