IT業界は、ほかの業界に比べて専門用語が非常に多い業界です。
これは求人ライターとして、いろいろな業界に精通している私も痛感しています。専門用語がどんどん増えるのも、この業界ならでは
本当に基本的な用語は研修で教わることもあるでしょうが、中途採用などでいきなり現場に出された新人〜若手エンジニアの中には、こんなことを思う人もいるのでは?
この言葉、きっとこういう意味なんだろうなぁ、何となくだけど
そう、分かっていそうで、実はそこまで良くわかっていない用語の存在。今回の記事では、そんな何となく理解しているであろうIT業界用語について改めて復習します!
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最新トレンドに関する用語4選

まず紹介するのは、2025年現在知っておきたいトレンド用語たち。どれも知っておいて損はありませんよ!
アジャイル
1〜4週間ともいわれる短いスパンを繰り返しながら開発を進める手法です。
開発からリリースまでのスピードが早く、開発スパンが短いことからユーザーの声を瞬時に反映できる点が大きな特徴。ただ、最終的なコストが見えにくかったり、開発メンバーのモチベーション維持が大変だったりします。
この記事でもう少し詳しく解説しているので、気になる人はお読みください!
ノーコード
ソースコードやプログラミングの知識がなくても、アプリケーションが作れるシステム全般を指します。
ノーコードシステムが普及したことで、直感的にシステムを組み立てることが実現し、システム関連にかかる費用を削減できるようになったなどメリットが多いです。
製品として有名なのはkintone
このノーコード開発だけをやるノーコードエンジニアという職種も誕生していますが、ノーコード開発でできることには限界があります。ノーコード開発が浸透しても、コーディングできるエンジニアの需要がなくなるわけではないのでご安心を。
コーディングができるエンジニアが、ノーコードエンジニアになるってアリなのかな?
え~…どうだろう?求人広告を書いている私ですら、仕事上あまり耳にしないし、Indeedでノーコードエンジニアで検索をしても全国で14件しかないんですよ

フリーランス界隈で広まっているようですが、社員として雇うまではいかないという認識でいます。ノーコード開発は、センスがあれば比較的誰でもできますし
ローコード開発
ノーコードはコーディングを一切行わない開発ですが、ローコード開発は極力ソースコードを使わずに開発を行うことを指します。
従来のウォーターフォール開発では要件定義をして、設計書を準備して、コーディングとテストをして…と工程が多いのが特徴。ローコード開発は、開発工程の一部を自動化・簡略化して開発を進めます。
Microsoft Power AppsやSalesforce、SAP Build Appsはローコード開発の代表格
生産性向上や人件費削減などのメリットがありますが、もう一つのメリットがノーコードより汎用性があること。ある程度の知識があれば簡単に改修できますし、ノーコードより拡張性があります。
ノーコード同様、カスタマイズに上限があるのに変わりはありませんが、簡単な社内フロー程度ならローコード開発で十分ともいえます。
ノーコードエンジニアは出てきてるっていったけど、ローコードエンジニアっているのかな?
一応存在しているっぽい。ノーコードエンジニアより求人件数は多いぞ!それでも普通のエンジニアの1,000分の1以下!

メタバース
一時期Metaが開発したメタバースが有名になりましたよね。ただ現在は撤退の危機ですし、競合も出てきています
そもそもメタバースとはインターネット上で提供される仮想空間、もしくはそこで社会活動を行うサービスを指す造語です。仮想空間で自分自身のアバターを作り、アバター経由でコミュニケーションを図ります。イメージしやすいものでいえばリモート会議のシステムでしょう。
この言葉が初めて出てきたのは1992年。SF小説で初めて出てきた言葉です。当時はもちろんフィクションだったのですが、2010年台にはそのフィクションが現実になりました。
ちなみに広義でとらえれば、コロナ禍に大流行した『あつ森(あつまれ どうぶつの森)』や『フォトナ(Fortnite)』のような、アバターを使って同じ空間を共有しながら楽しむゲームもメタバースの一つなんだそう!『モンハン(モンスターハンター)』最新作もメタバースってこと!?
良く聞くけど意味があいまいになりがちな用語6選

続いては、現場で良く耳にする言葉を取り上げます。
その中でも特に良く聞くけど経験があるエンジニアでも勘違いしていそうな用語を6つピックアップ。基本的な言葉もありますが、改めて振り返ってみましょう!
ロールバック
良く聞くけど意味があいまいになりやすい言葉の最たる例でしょう。これはトランザクション処理を取り消して、一つ前の状態に戻すことを指します。
別の言葉が出てきた…トランザクション処理って何ですか…?
トランザクション処理は、処理の一つの塊を指す言葉です。「このボタンを押すと、今までの指数値を集計して合計を出す」といった形で、トランザクション処理は処理を分割できない点がポイント。処理中にエラーが出てその先に進めなくなったら、処理前の状態に戻してなかったことにします。
これがロールバックです。
API
これはApplication Programming Interfaceの略で、簡単にいえばアプリケーション間のデータ共有方法を指す言葉です。
Googleで天気について検索すると、現在位置の天気が出てきますよね。

右下に注目してみましょう。これも別のアプリケーション(これでいうとウェザーニュース)から情報をもらって表示しています。
検索したときに出てくる地図情報や商品情報とかもそう
サーバー
ネットワークエンジニアであれば当たり前、でもそれ以外のエンジニアだとピンとこないものといえばハードウェア関連。ということで、改めてサーバーについて説明しましょう。
なんとなくイメージはつくと思いますが、改めて定義すると、サーバーはファイルの保管や電子メールの管理、ブラウザの表示などに欠かせないものです。
何でも仮想化しがちな現代、サーバーも物理サーバーを使うところもあれば、仮想サーバーを使うところもあります。
今まではサーバーごとにOSやアプリケーションを割り当てることが多かったですが、仮想サーバーを使うと1台の物理サーバー内に複数の仮想サーバーを入れる構造となり、ハードウェアのリソースを有効活用できます。
DB
ハード系の用語、続いてはデータべース(DB)です。
こちらはサーバーとは定義が違い、ある特定の条件に当てはまるデータを集めた情報の塊を指しています。DBの目的は単に情報を集めて分けるだけでなく、情報の抽出や検索など幅広く使えるツールです。
これらの情報を管理するシステムを構築することをデータベース構築といい、このデータベースの箱として使うのがサーバーです。
データベースの仮想化と、サーバー仮想化はほぼ同義
機械学習
最後に最近話題のAI・機械学習に触れておきましょう。
まずは機械学習ですが、これはあくまでデータ分析手法の一つでしかありません。データ分析を行う中で、人間の学習にまねたプロセスを盛り込んで行う分析方法です。
過去のデータを大量に読み込み、一定のアルゴリズムに基づいてデータを自動的かつ反復的に学習することで、データに関するパターンを習得。それをもとに未来予測などを行います。
AI
AI(Artificial Intelligence)は機械学習の外側に存在しており、人間の思考と同じように動くプログラム全般を指します。

総務省はAIを「知的な機械、特に、知的なコンピュータプログラムを作る科学と技術」と定義しています。ChatGPTを使っていると「なんでも答えてくれる万能プログラム」と誤解しがちですが、あくまでAIは特定の分野に関してある程度知識を蓄積しているプログラムでしかありません。
いろんな可能性をはらんだプログラムってところですね
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ここまで紹介した用語説明はあくまで概要。もっと詳しく知りたいなら専門書を買って勉強するのが最適です。
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さいごに
IT用語って奥深いなぁ
今回紹介した用語はごくごく一部。ほかにも良くわからない用語は存在するでしょうが、改めて体系的に学ぶなら専門書を買いましょう。
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