「あー、もっと良い仕事ないかなぁ~」
そう思ったとき、きっとGoogleやYahoo!の検索窓に「エンジニア 求人」みたいな検索ワードを入れて検索するはずです。
この記事を書いている2024年10月時点で、このキーワードでヒットするサイトはなんと2,000万件以上!

IT業界やエンジニアの求人というのは、景気やコロナ禍に振り回されることなく安定的に求人数が多いです。2,000万件という膨大な数から、本当にぴったりな求人を探すのは至難の業です。
しかし、私にはわかります。長年リクルート社発行の求人媒体やIndeed代理店で求人を書き、企業側が求人広告をどんな意図で出すか間近で聞いてきた私には
というわけで、今回は求人ライター9年目の私・片山が求人広告に隠された会社の本音をお伝えしましょう!
\エンジニアに上場企業の給与と自由を/
こんな求人は避けて!NGポイント2つ

はじめに絶対に応募してはいけない求人というものをご紹介しましょう。
なぜこの話をするかというと、最近の求人広告というのはプロがいなくても広告を出せてしまうから。Indeedやengageは、自分でアカウント開設や求人掲載、有料広告の設定までできますからね。
そのため意図的に大事な情報を隠すなど、法的にちょっと怪しい原稿というものが増えるリスクがあります。そういったグレーな広告をすぐに判断できるかどうかが大切なのです。
基準①ハローワークの求人記載の項目を見比べる
1つ目はハローワークの求人票と見比べることです。ハローワークの求人票は職業安定法にのっとった内容で書かれています。
なので、ハローワークの求人票に書いてあるけど、今見ている求人広告に書かれていない内容がある場合は要注意です!
よく見かけるのが試用期間に関する記載がないものです。試用期間がある場合はもちろん書かねばいけませんが、実はない場合も「ない旨」を書かないといけません。
企業HPに求人情報がくっついているパターンは、具体的な記載がない場合が多いので要注意です。
基準②給料の”下限”が書いていない
2つ目はお給料に関する記載です。給料は求人広告でもよくトラブルになるので、本当に細かくルールが決まっています。
給料が「面談にて決定」となっているものはもちろん、同じくらい気を付けるべきは給料の下限が書いていない場合です。
リクナビNEXTやdudaのような求人サイトを見てください。一番安い給料は絶対書いてあります。この一番安い給料は「この求人に申し込めば誰でもこの金額はもらえるよ!」というメッセージ。
ほとんどの求人サイトでは、下限の給与を書かないと掲載できません
一方で、自社サイト掲載の求人の場合はこういった縛りがないので、下限給与を書かずに掲載できます。
もし掲載している会社が超ブラック企業だった場合、最低賃金割れの給料を支払う可能性があります。年収ベースでも月給ベースでも、給料の下限がない求人というのは注意しましょう。
もしかしたら地雷かも…注意すべきポイント3つ

法律的にグレーではないにしても、気を付けたほうが良い書き方がいくつかあります。
「アットホームな会社と書かれている求人はプライベートがない」ってネタにされてますよね。こんな感じで気を付けるべき言葉やポイントを3つご紹介します!
①一緒に働く人の情報が少なすぎる
1つ目は働く人に関する情報が出ているかどうかです。
「20代が多数活躍中って原稿には書いてあったけど…」という方もいるかもしれませんが、実は●代活躍中というフレーズには裏があります。
というのも、法律で決まった内容でない限り、求人広告で年齢を制限した募集はできません。
この決まった内容というのが複雑なので、その縛りを使わずに欲しいターゲット層に訴えかける場合に使いがちなのが「●代活躍中」というワードです。
悲しいことに、ワード検索でひっかけるために入れるパターンも少なくありません…
このフレーズ単体で使っている場合は怪しむべきですが、フレーズと一緒に先輩社員の紹介や上司コメントなど、具体的なエピソードが伴っている場合は問題ないことが多いです。
②残業に関する記載が少ない
2つ目は残業に関する情報です。エンジニアに限らず、どのような仕事も残業ありきになっていること、多いですよね。特に残業が多すぎる場合、原稿に残業にまつわる情報を出さないことが多いです。
求人サイトによっては残業に関する記載を必須としている場合があるので、月平均残業時間の項目があるサイトを見に行くのも一つの手。
特にリクナビやマイナビのような、新卒向けの募集だと多くの企業で月平均残業時間を出しているので、あえてそちらを見に行くのも良いでしょう。
③雇用形態があいまいな書き方をしている
3つ目は雇用形態に関することです。エンジニア募集の中でも、SES企業の求人は特に注意すべきポイントです。
というのも、正社員雇用だと思って入社したら、客先と派遣契約が締結されていて、実態は無期雇用派遣での雇用だったという例が本当に多いからです。
ざっくりお伝えすると、
- 客先と請負契約していたら正社員で働く
- 客先と派遣契約していたら無期雇用派遣で働く
というのが法的に正しい構造。これを求人から読み取るのは非常に難しい!
特に複数の案件を抱き合わせて募集する場合は、入社後に参画する案件を調整するのでトラブルになりやすいです。もし不安だったら、応募前に問い合わせてもよいかもしれません。
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捉え方次第?気にして欲しいフレーズ3つ

続いて、「これってどうなの?」と賛否両論が分かれるフレーズを3つご紹介しましょう。
今回説明する言葉は、必ずしもネガティブに映るものではありません。「それなら良いかも」と正直に思ったのであれば応募を検討してください。
①固定残業代があるかどうか
1つ目は固定残業代です。固定残業代とは固定給を残業代込みで計算する方法。エンジニアに限らず多くの職種で導入されています。
固定残業代は「現状だとこのくらい残業してるから、あらかじめ支払っておこう」という発想をしているだけで、固定残業代分絶対働かないとダメというわけではありません。
仮に20時間の固定残業代が含まれている状態で、10時間しか残業しなかったとしても無問題です。むしろ得しています。
また、特殊な例を除いて残業代を支払わないのは労働基準法違反です。なので固定残業代以上に残業した分を、追加で支払うかどうか書いていない求人は原則応募しない方が得策です。
②プロジェクトが直請けかどうか
2つ目は客先との関係性です。よく「直請け案件100%!」とうたっている求人を見かけますが、なぜ直請けであることをアピールしているかご存知ですか?
直請けは要件定義など上流工程に携われる可能性が上がり、スキルアップにつながりやすいからです。これは事実です。
同時に炎上案件になるリスクが少ないとみなされ、間接的にワークライフバランスが整うアピールも兼ねています。
ただ、よく考えてください。直請けでも客先との関係性や納期調整が失敗すれば炎上案件になりえます。仮に2次請け・3次請けが多めでも、元請けや客先との関係性が良ければ残業や休日出勤をせずに済みます
直請け案件が多いから私生活も充実できるとは、一概に言えないので注意が必要です。
③リモートワークができるかどうか
3つ目は在宅・リモートワークの有無です。コロナ禍以降のエンジニア求人には必ずといって良いほど言及されるようになりました。
求人サイト側が時々公表する検索ワードランキングにも「在宅」「リモートワーク」という言葉はよく出てきます。
リモートワークは家庭環境や住まいに左右されずに働ける一方、公私の境目がなくなってしまったり、通勤という運動がなくなって太りやすくなったりとデメリットもあります。
今の自分が目指したい働き方を実現するのに、リモートワークであることが重要か。これをじっくり考えて判断すべきです。
求人広告から会社のリアルを読み取る3つの方法

さて、ここまでは気を付けるべき求人票の記載などを説明してきました。
最後に、こんな情報が書いてある求人は、信ぴょう性が高いと判断できる基準を3つ紹介します。
①プロジェクトの概要がイメージできる
1つ目は参画プロジェクトのイメージが湧くことです。
よくプロジェクト内容と使用環境を箇条書きで、ざっとまとめている求人広告をよく見かけます。ただ、それだけだと以下のようなことまではわかりません。
- プロジェクト内に自社社員は何人?
- やることは新規開発なのか、改修メインなのか、保守運用メインなのか
- 長期案件なのか、プロジェクト完了後に異動があるのか
ご自身が入社後、どう働いているか想像できる求人広告はめちゃくちゃリアル。私も案件ごとに求人を書く際は、細かくイメージできるかを重視して原稿を制作しています。
②キャリアアップ・年収アップの実例がある
2つ目は、キャリアや年収に関する具体例があるかどうかです。ポイントとなるのが、数字を用いた実例が書かれているかです。例えば、
中途入社した先輩の多くが年収アップを叶えました!
中途入社した先輩の80%が年収アップを叶えました!
この2つの文章、どちらのほうが腑に落ちますか?おそらく80%と数字を出された方が納得しやすいはずです。
キャリアアップについては「入社●年目でPLになりました!」といった実績が書いてあると、さらに信頼度が上がります。
③赤裸々な声が随所にちりばめられている
3つ目はとにかくリアルかどうかです。すごくあいまいな書き方ですが、酸いも甘いも包み隠さず、ちゃんと原稿に書いてあると読み手にも思いは伝わります。
「一緒に働く人となりや社風がわかるような求人を書くべき」というのが、わたしの会社のライター陣のモットー。
なので、取材できる・できないに関わらず、職場の人の男女比や年齢層、どんな性格の人が多いかなど雰囲気が思い浮かぶような情報をできるだけ盛り込むようにしています。
こういった情報を入れると、なんとなく「こんな人がいるのかな?」「自分の性格に合うかな?」といったことが想像できます。
そして、想像のもととなる情報がたくさんあるかがとても重要!気になる会社があったら、求人以外にもHPやSNSなどを見て情報を探しに行くのも必要です
結局良い求人に出会えなかったら…?
ここまで求人広告の言葉の奥にある本音の話をしてきましたが、きっとこういう方もいるでしょう。
色々求人を見たけど、結局良い会社に出会えなかった!!!
そんな方、一度リベロエンジニアの求人を見ていただけませんか?
- 社員なのに働き方の自由度はフリーランス並み
- フルリモートも出社もどっちも選べる
- 転職して年収100万円アップの実例あり。平均年収630万円
- 職種も参画プロジェクトも自分のやりたいことと連動して選べる
いやいや本当?と思うでしょう。リベロエンジニアの求人募集で一番の特徴は、気になったら直接話を聞けることです。
転職の意向がなくてもOK!「真偽を確かめたいからひとまず話を聞きたい」というのも大歓迎です。
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