「ゲームを作ってみたいけどハードルが高そう」「どんな感じで作るのか、ちょっとやってみたい」「お手軽に無料でゲームを作ってみたい」とお考えのあなた!!できます。初心者でも、無料で、ゲームを自作できちゃいます!
そこそこ長年(?)個人的に趣味でゲームを作って身内でワイワイしている宮本が「ゲームを作りたいけど何から始めればいいのかわからない!」という方に向けて「ゲームの作り方」をお教えいたします。
個人的に考えているゲーム制作に最低限必要な要素とか組み立て方とかも盛り込むので、参考にしてみてくださいね(超短編です。短編をコツコツ作るのがクリエイターへの道)
ちなみに作るのは「弊社社長を攻略対象にした恋愛シミュレーションゲーム」です。

なぜかアホほどあるフリー素材の有効な活用方法
打ち合わせでその案が出たとき、流石に狂気染みているし、現代社会のコンプライアンス的にギリギリどころかフルスロットルでアウトな企画すぎるし二次創作の常識的にもタブー過ぎて「いや、ないわ~…」と思いましたが、社長の「それいいじゃん!」の鶴の一声で通りました(ガバ決裁)。
ちなみにこの企画は、ゲームを社員さんにプレイさせるという高度すぎるハラスメントを起こすことで責任の分散を図っています。みんなで渡れば怖くないよ。
※注意※
一般配布はしません(重要)
\エンジニアが大企業並みの給与と自由をGet/
その1.ゲーム制作に必要な要素を整理する
大きく分けて、以下の要素が用意できれば、ゲームとして最低限の形を成します。
- ストーリー
- システム
- マップ
- 登場人物
- (音楽)
システムを優先するか、ストーリーを優先するかは永遠の命題ですが、まず宮本が考えがちなのが「大枠のストーリー」。というか常にR&D(研究開発)をして科学の最先端を行くような、ガチ技術系のゲーム制作者様や『8番出口』みたいなアイディア大勝利ゲームならともかく、大抵ストーリーありきだと思うので、ストーリー優先で全く問題ありません。
とはいえ、この時点で考えるのは超ざっくりの「勇者がお姫様を救う」「探偵が殺人事件を解決する」「幽霊を倒して洋館から脱出する」とか、そのレベルで大丈夫です。
今回はバレンタインが近かったこともあり「いろんな社長にバレンタインチョコを渡す」を大枠のストーリーとしました。目的地が見えると、作る実感が一気に湧きますよね(いろんな社長って何?)
そしてジャンルとしては恋シミュになるので複雑なプログラミングやアクションの構築をしたくないしドット絵も打ちたくなかったので、超簡単にノベルゲームを制作できるゲーム制作ツール・ティラノビルダーを使用することにしました。
今回初めて使ってみたのですが、見たまんま感覚的に作れるUIになっていて現代のゲーム制作ツールは本当にすごいですね。
プログラミングチョットデキルの人からすると「見たまんま感覚的に作れる」が逆効果になることも多い(めんどいから俺に書かせろ病)ですが「ゲーム作りたいけどプログラミングなんもわからん!」って人には超おススメです。
その2.パターンを考えよう!
ゲームというのは、基本的に同じ行動の繰り返しです。例えば「勇者がお姫様を救う」というゲームがあったとして、ラスボスに至るまでの過程には以下の行動が繰り返されます。
- ①ステージ開始
- ②勇者が村に立ち寄る
- ③勇者がダンジョンに入る
- ④勇者がボスを倒す
- ⑤勇者が倒した証を手に入れる
- ⑥ステージクリア
このパターンの繰り返しの末に、ラスボスを倒して平穏な世界を取り戻す構造になっているのです。皆さんも好きなゲームを思い返すと、ひとつひとつのステージでは解く謎や倒す敵が異なっていても、大枠としては同じことの繰り返しだったりしませんか?
こういう進行パターンを先に考えて整理しておくのが、迷走せずに完成させるための近道になります
今回の場合は恋シミュノベルゲーなので、ステージ=攻略対象の人物との邂逅 とします。各ステージにおける流れは以下の通りにしました。
- ①ステージ開始
- ②出会い
- ③普通の会話パート
- ④匂わせ会話パート(選択肢あり 好感度作る?)
- ⑤ステージクリア
これをパターンとし、ここから肉付けしていけば十分ノベルゲームとして成立します。こういうのが3,4ステージあればいいかなと考えられれば、ゲームの構造が大体決まり終着点も見えたので、あとは内部を組み立てていくだけ。もうほぼ完成させたといってもいいでしょう。やったね!
作り始める前に全体の構造が見えていないと簡単にエターなります(これはガチ)
その3.シナリオを考えよう!
基本的に同じことの繰り返しとはいえ、まるっきり同じマップ、登場人物、セリフ、展開だと流石に作っている方もプレイする方も面白くありません。
RPGであればステージごとにテーマを決めて(「深い森」「荒涼の砂漠」「吹雪く雪山」…など)そこから肉付けしていくのですが、今回は恋シミュかつ上述したようにステージ=攻略対象の人物 なので、登場人物と同時に設定していきましょう。
金子社長のフリー素材を確認した結果、今回の攻略対象の人物として、以下の3人を設定しました。
①ノーマル金子
- リベロエンジニアの社長
- 普通過ぎて、どうでもいい話してくる
- セクハラにおびえている
②サイバー金子
- 主人公が二番目に出会う金子
- 未来を見ている
- 言動が厨二っぽい。意識高そう
③アイドル金子
- 主人公が三番目に出会う金子
- なんか古い
- 言動がバブル。おったまげ~とか使う。
書いてある補足情報は、実際にゲームを作る前に人物像として想定して書いたメモです。見ればわかりますが、もうやけくそです大分。
これに加えて、
- 主人公(プレイヤー)
- 社員A(案内役。恋シミュには絶対いる無関係ポジ)
が居れば、今回のゲームとしては十分でしょう。
ちなみにツッコミ無しの全員ボケ倒しでいくことにしました。プレイヤーが正気に戻ると最後までプレイできないので
その4.実際に制作しよう!
ストーリー、システム、シナリオが決まればあとは素材や音楽を集めて実装するだけ。私はサウンドに関しては大体以下のサイトを拝借しています。
- 効果音ラボ
- DOVA SYNDROME
- 魔王魂(今回は未使用ですが、いつも最高ですありがとうございます)
ボタン決定時とか、セリフを送るときとかに「ピッ」という効果音をいれるだけでも、結構クオリティが変わるので、いつもありがたく使用させていただいております。トラブルにならないために、利用時には必ず利用規約を確認してください。
ティラノビルダーの制作画面はこんな感じ。
狂いそう
本当にドラック&ドロップで見たまま作れるので、正直ある程度ソフトウェアに触ってきた人なら、初見でノベルゲームを一本完成させる事ができると思います。
ティラノビルダーの細かい癖やスクリプトについては、公式サイトのチュートリアルで非常によくまとめられているので、そちらを確認すれば問題なし(どこが並列処理でどこが逐次処理なのかってのは最後まで慣れなかった…)。
あと個人的な小手先のクオリティアップ術として、細かくウェイトを入れまくっています。
これはどのゲーム制作ツールでもそうなんですが、ウェイトを入れないと次の展開に行くのが早くなりすぎて、ただ文を読んだり絵を見たりするだけになってしまいます。
まあそもそも今回のゲームに関しては最初から???なので頭に入ってこないよ、とかいうのは別として…
ちょっとでも「ええやん」となるためにはウェイトを細かく入れてテンポを調整すると、途端にそれっぽくなったりするのでおすすめです。逆に突然めちゃくちゃ早くしてサイコホラーっぽくする、みたいな妙技も効かせられますからね。
その5.完成

ということで完成しました。ロゴはそれっぽいのを作れるWebサイトもありますが、なんか無駄にかっこよくなったりするのが嫌で(?)テキトーにAdobe Photoshopで昔の恋シミュっぽいのを自分で作りました。フリーフォントは神。
私はAdobeに納税しているので慣れているので秒で作れましたが、慣れてない人はもっと感覚的に作成できる無料サービスのCanvaでも十分クオリティ高いのが作れます
「はじめから」しかありませんが、今回はデバッグも自分でしなければいけないのでセーブシステムは排除しました。身内向けとはいえ曲がりなりにも元エンジニア、バグ報告は聞きたくない。だから不具合の原因となるものは無くそう!というストロングスタイル、大事。
最初Win版だけをパッケージングして社内に配布したのですが、金子社長から「Mac版ないの?」というパワ…ラブコールを受けたので、自分の手元にある8年ものMacBook(AirでもProでもない過去の遺物)を叩き起こし、無理やりMac版もパッケージングしました。ティラノビルダーはWin版ならWindows、Mac版ならMacでしか作れないので注意。
次項は実際にプレイしていただいた方々の感想です。
感想、あるいは悲鳴
めちゃくちゃ見覚えあるタイトルロゴと、大フリーゲーム時代を思い出すどこか聞き覚えのあるBGMとSEで笑ってしまった。
初プレイでいきなり労働基準監督署エンドだったので、自分は恋愛弱者なんだと凹みましたが、2週目でサイバー金子と結ばれたのでハッピーです。未来で待ってるそうなので、健康に気を付けて再び出会える日を楽しみに日々を生きようと思います。
昔懐かしい感じで、ついつい全パターン見てしまいました。
サイバーバージョンのラスト、大好きです!

不穏なエンドあって草
アイドル金子社長オタクの朝日さん(*弊社ライター)にも配ったのですが、返答はありませんでした。アイドル金子のEDは、ゴエモンインパクト方式で「ある一曲を最後の方まで聞き終わらないと進めない」というシステムにしたので、まだ聞き終わっていないのかもしれません。
*推しである金子社長に、あの手この手で認知してもらおうとする記事を書いた猛者

ゴエモンインパクトより酷い
ということでここまで読んでいただいた皆様、どうもありがとうございました。「ゲームが作りたいけど、どう作るかわかんない」という方は、この記事を道しるべにしたり反面教師にしたりして作成してみてください!
ちなみに、弊社リベロエンジニアでは、エンタメ事業に乗り出すことが発表されたことはご存じでしょうか?
エンジニア派遣を主とした会社としては驚愕の発表。今後の動向に乞うご期待!!
いよいよゲーム・エンタメ事業が動き出したリベロエンジニアでは、ゲーム関連に興味のあるエンジニアの方を募集しております。「今以上に稼ぎたい」「ステップアップしたい」「金子社長の恋シミュプレイしてみたい」という方は、お気軽にカジュアル面談をお申込みください!
\エンジニアが大企業並みの給与と自由をGet/