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AIグラスで変わる現場と暮らし。スマートグラスの進化が生む日本市場の新潮流

2025.11.05

カテゴリー:トレンド

2025年、世界中で「メガネ型AIデバイス=AIグラス」が新たなトレンドとして急浮上しています。
視界の情報をAIが理解し、音声で応答する――スマートフォンを操作せずに、翻訳や議事録、検索まですべてが完結する時代がやってきました。
Meta社の「Ray-Ban Meta Smart Glasses」をはじめ、国内ではLAWAKENのAIグラスなども登場し、日本市場でも徐々に注目が高まっています。

この記事では、AIグラスとスマートグラスの違い、日本市場での最新動向、ローソンのAI活用事例、そしてリベロエンジニアが開発する現場DXソリューション「Libero Sight(リベロサイト)」まで、最新の潮流をまとめて紹介します。

AIグラスとは?スマートグラスとの違いも解説

ここ数年、「スマートグラス」という言葉はすっかり一般的になりました。これは、メガネ型のウェアラブルデバイスで、AR表示や通知、ナビゲーションなどの機能を備えたものです。その流れの中で登場したのが、AI技術を搭載した新世代のスマートグラス=AIグラスです。

つまり両者はまったくの別物ではなく、AIグラスはスマートグラスの“進化版”と言えます。従来のスマートグラスは「映す」「知らせる」ことが中心でしたが、AIグラスは「理解して返す」「自律的に助ける」へと役割を広げています。
たとえばカメラ・マイク・スピーカーを通じて、AIが視界を解析し、リアルタイム翻訳・議事録作成・音声応答などを実行できるのが特徴です。

この“知能化”こそ、2025年に入り世界で注目を集める理由。働き方の変化、グローバルコミュニケーション、小売や製造現場でのDXなど、AIが人の視界を拡張する時代が、いま始まっています。

海外のAIグラス事情 ― Meta・Google・Amazonが描く次世代体験

Metaストアより

2025年のAIグラス市場は、世界のテックジャイアントたちが競う舞台となっています。

Meta

Metaは「Ray-Ban Meta Smart Glasses(第2世代)」を発表。
見た目は普通のサングラスながら、AIが視界を解析し、音声で答える“視覚アシスタント”機能を搭載しました。
写真撮影やライブ配信に加え、「今見ている建物は何?」といった質問にAIが応答できるようになっています。

Google

Googleは2025年、再びスマートグラス開発に本格参入。
過去のGoogle Glassを継承しつつ、Android XRや生成AIを組み合わせた「知的ARプラットフォーム」として再定義を進めています。
目的は“仕事と日常をつなぐ”デバイス。ナビゲーション、翻訳、メモ作成、会議サポートなどが想定され、
AIグラスを中心に据えたAndroidエコシステムの拡張が始まっています。

Amazon

そしてAmazonも、物流分野での実証をスタート。
配達員がスマートグラスを装着し、AIが経路案内・荷物確認・音声レポート化を行う実験を米国内で開始しています。
これにより、作業者のハンズフリー化や業務効率の最適化を目指しており、まさにAIグラスが「現場の相棒」として機能する未来の一端を示しています。

このように、Meta・Google・Amazonといったテック3社がそれぞれ異なる方向からAIグラス市場に参入。
“AIが人の視界を理解し、行動を支援する”という共通ビジョンのもと、世界のウェアラブルデバイスは「スマート」から「インテリジェント」へと進化を遂げつつあります。

注目すべき国内モデル、LAWAKEN AI Chat City

AI Chat city公式サイトより

グローバルでは、メガネ型スマートデバイスからAIを統合したモデルが増えており、2025年には日本でも本格展開の兆しがあります。注目すべき国内モデルとして、「LAWAKEN AI Chat City」が挙げられます。128言語のリアルタイム翻訳、会議の自動議事録、AIアシスタント機能を備えたこのモデルは、約40gの軽量設計でビジネス/日常どちらにも溶け込むデザインとして発表されています。

参照:株式会社NEXTプレスリリースより(PR TIMES)

また、こうしたデバイスの普及を後押しする環境として、技適対応・日本語音声認識対応・クラウド連携の整備も進んでおり、「海外製では使いづらかった」という壁の解消が期待されています。

このように、技術・制度・用途のトリプル支援が、AIグラスを「試験的ガジェット」から「実用デバイス」へと押し上げつつあります。

日本小売業が描く未来。ローソンの挑戦

「Real×Tech LAWSON」1号店のローソン高輪ゲートウェイシティ店 KDDIトビラより

AIグラスがモバイルや現場での活用を進める一方、店舗体験の側面でもAI・スマートグラスなどの着用型デバイスが注目されています。例として、ローソンがKDDIと連携して展開する「Real×Tech LAWSON」があります。

参照:KDDIトビラより

去る2025年6月23日、東京都港区高輪のTAKANAWA GATEWAY CITYに1号店「ローソン高輪ゲートウェイシティ店」がオープンし、話題に。この店舗は、AIサイネージや行動解析カメラ、都市OS連携などを通じ、リアル店舗にデジタル技術を融合。たとえば、商品棚前で立ち止まった利用者に個別レコメンドや値引き提案が表示されるなど、来店者一人ひとりに最適化された体験が実現しています。

今後店舗スタッフがAIグラスを装着し、翻訳・在庫確認・接客ナビゲーション等を行うシーンが視野に入ります。つまり、着用型デバイスと店舗DXの融合によって、「実店舗+〇〇」ではなく「実店舗内でデバイスがインフラとなる」未来が近づいているのです。

AIグラスの主な機能と使い方

AIグラスの魅力は、その“見る”・“聞く”・“考える”の三段階を一つのデバイスで実現できる点にあります。主な機能とその用途を整理してみてみましょう。

リアルタイム翻訳

たとえば異国語で話された内容をメガネのマイクが拾い、音声と字幕表示で即座に理解できます。LAWAKEN AI Chat Cityは128言語に対応。海外出張や外国人との商談、観光にも有用です。

自動議事録・メモ機能

会議や講義の内容を録音・要約し、後でキーワード検索が可能。手を使わず集中できます。

AIチャット・アシスタント機能

テンプルを操作して質問すれば、AIが即座に回答。スマホを見る時間を減らし、視線を途切れさせない設計が魅力です。

装着感・デザイン・軽量化

毎日使えることを想定し、装着時の違和感や重量、オープンイヤー設計などにも配慮。LAWAKENでは7種のフレームを展開しています。

活用シーン

  • ビジネス:多国籍チーム会議で翻訳・議事録自動化
  • 小売・店舗:接客スタッフがAIグラスで在庫・顧客データを確認
  • 旅行・日常:観光先で自動翻訳+観光情報取得
  • クリエイター:アイデアを音声で残し、視界をメモボードに

※注意点 バッテリー容量・重量・作品の装着時間・プライバシー/規制(録音/撮影)等、事前に確認が必要です。

今後の展望とまとめ

2025年、AIグラスは“未来のガジェット”を超え、実用的に使われるツールに近づいています。LAWAKEN AI Chat Cityの登場、ローソンの店舗DX、そしてリベロエンジニアが開発した現場支援ソリューション――それぞれが異なる角度から「着用型AIデバイス」の実用化を後押ししています。

特に、日本では「技適」「言語対応」「サポート体制」などの課題が徐々に解消されつつあり、一部用途では既に“常時装着”が現実味を帯びています。
皆さんには、まず自分がどんな場面で使いたいかを明確にしておくことをお勧めします。つまり、情報を“表示させたい”のか、“支援させたい”のか――その違いが選び方の鍵になります。
AIグラスは“考える相棒”へと進化していきます。視界の先に情報があり、装着したデバイスがそっと助けてくれる。そんな時代が、もうすぐそこです。

リベロエンジニアの強みは、最新技術のアプリ開発

スマートグラスのアプリ開発は、現在、リベロエンジニアが特に注力している領域です。
このたび、物流倉庫業界における人手不足の解消とコスト削減に貢献するスマートグラスソリューション「Libero Sight(リベロサイト)」を開発しました。

今話題の「AIグラス=かけるAI」 は、働き方や産業現場、さらには日常生活に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。

現場課題の解決から新しいUXの創造まで、リベロエンジニアとして実証と開発を重ね、より多くの人が自由にテクノロジーを活用できる未来をつくっていきたいと考えています。

スマートグラス用のアプリ開発のご相談は、リベロエンジニアにお任せください。数多くのサービス開発を手掛けてきたノウハウを活かして、貴社にぴったりな現場に浸透するアプリを開発いたします。

AIグラス時代を見据えたソリューションを、ぜひご検討ください。

【この記事の監修者】

株式会社リベロエンジニア
代表取締役(CEO):金子 周平

元エンジニアとして「エンジニアをもっと自由に。」を掲げ、エンジニアが自由かつ公平に働ける環境を目指し2014年に創業。

高還元SESのリードカンパニーとしてIT派遣の新たなスタンダードを作る。現在はデジタルイノベーション企業として、スマートグラスのアプリ開発をはじめ、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の支援に注力している。

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