ノーコードアプリで始める業務改善。現場主導のデジタル化がもたらす新しい働き方
2025.11.18
企業のデジタル化が加速するなかで、業務アプリをスピーディに構築&改善できる「ノーコードアプリ」が注目されています。
専門的な開発スキルがなくても、現場の担当者が自ら業務フローを可視化し、改善に直結するツールを作れる時代です。
本記事では、ノーコードアプリの特徴と導入のポイント、そして企業が活用を成功させるためのステップを紹介します。
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ノーコードアプリとは? 基本概念
「ノーコードアプリ」とは、プログラミング言語を記述せずに、アプリを構築できる開発手法のことを指します。ボタン操作やドラッグ&ドロップで、画面設計・データベース設定・ワークフロー構築などを行えるのが特徴です。
代表的なツールには、Microsoft Power Apps、Airtable、Glide、Notion、kintoneなどがあります。
近年の急速な普及の背景には、以下の3つの要因があります。
業務の多様化:各部門が独自の管理ツールを求めている
人材不足:社内に開発リソースを持たない企業が増えている
クラウド基盤の成熟:ノーコードでも安全に連携・運用できる環境が整ってきた
これにより、ノーコードアプリは“現場が自分たちで課題を解決するためのツール”として活用が進んでいます。
ノーコードアプリの導入メリット4つ

では、ノーコードアプリを導入することでメリットはあるのでしょうか?
開発スピードの向上
要件定義からリリースまで数か月かかっていた開発を、ノーコードでは数日〜数週間で実現することも可能です。現場の担当者がその場で画面を設計し、試作・修正を繰り返しながら運用を始められます。
コスト削減とリソース最適化
外部委託に頼らず、内製化によって費用と時間を削減。また、運用の知見を現場に残すことで、自走する改善サイクルを回すことができます。
部門間連携の強化
ノーコードアプリは、現場の要望を即座に反映できる点が強みです。営業・経理・製造など異なる部門が同じデータベースを共有し、“部門の壁”を超えた業務連携が進みます。
継続的な業務改善がしやすい
プログラム修正を伴わないため、運用後の調整も容易です。現場の声をもとにアプリを育てていく“成長型ツール”として使えます。
ノーコードアプリの活用事例
実際、どのように企業で活用し、改善したのか、3つの例を紹介します。
明治大学情報局「Mei-Mei」
ノーコードツール Glide を用いて学生生活を支えるアプリを開発。イベント情報、施設利用状況、サークル情報などを一元化し、月間16万PVを達成。
学生主導でアプリを構築した点が評価され、教育分野での新たなデジタル活用事例として注目を集めています。
(出典:Walker株式会社「Glide開発事例」)
株式会社ダイブ(リゾートバイト派遣業)
kintone を活用し、求人情報管理・応募管理・勤怠情報を一元化。現場での入力工数を削減し、月間1,300時間の業務効率化を実現。社内の誰もが利用できる運用設計で、全国拠点の情報共有を加速させました。
(出典:サイボウズ株式会社 kintone導入事例)
自治体・医療機関での活用(参考)
ノーコード推進協会(NCPA)のアワードでは、函館市(行政部門)や医療法人葵鐘会(医療部門)が受賞。
数値は非公表ながら、現場が自らシステムを構築する事例として報告されています。特に葵鐘会では、業務記録や情報共有の効率化によって、医療現場の安全管理意識が高まったとされています。
(出典:NCPA公式発表資料)
ノーコードアプリの作り方(実践編)

では実際に、ノーコードアプリはどのように作るのでしょうか?「自社でもやってみたいけど、何から始めればいいかわからない」という方のために、基本の5ステップをご紹介します。
目的を明確にする
まず最初に決めるべきは、アプリを作る目的です。「日報入力を自動化したい」「在庫管理を見える化したい」「問い合わせ対応を一元管理したい」など、課題が具体的であるほど設計はスムーズになります。
最初から全社システムを狙わず、“自分のチームの困りごとを解決する”くらいの規模感がベストです。
データ構造を整理する
Excelやスプレッドシートで扱っている情報を振り返り、「どんなデータを扱っているか」「どんな関連があるか」を整理します。
たとえば、営業アプリなら「顧客情報」「商談履歴」「担当者」などの表を作り、それぞれを紐づけるイメージです。
ノーコードアプリの設計は、“データベースを視覚化する”感覚に近いです。
ツールを選ぶ
次に、自社の業務に合ったツールを選びましょう。
| ツール名 | 特長 | 向いている用途 |
| kintone | 国内企業の導入実績多数。使いやすく安全性が高い | 業務改善・社内管理 |
| Glide | スマホアプリがすぐ作れる | 顧客向け・イベント用 |
| Airtable | データベース型。共有・分析に強い | 複数部門の情報管理 |
| Power Apps | Microsoft 365と連携可能 | 大企業・基幹業務向け |
| Notion | 情報整理+簡易アプリ化が可能 | ドキュメント管理・チーム運用 |
いきなり複雑なツールを使うよりも、目的に合わせてシンプルに始めるのがポイントです。
実際に作ってみる
アプリづくりの流れは、大きく次の4ステップです。
・入力フォームを作る — データを登録する画面を作成
・リスト表示を作る — 登録データを一覧で表示
・条件分岐や通知を設定 — 「◯日経過したら通知」などを追加
・見た目を整える — アイコンや配色を調整して使いやすく
ノーコードでは、操作結果がその場で反映されるため、「この画面、もう少しこうしたい」と感じた瞬間に修正できるのが魅力です。
テスト運用と改善
完成したら、チーム内で短期間の運用テストを行います。「入力しやすい?」「項目が多すぎない?」など、使い勝手を検証しながら改善していきましょう。
フィードバックを即時反映できるのが、ノーコードの最大の強みです。
成功のカギは“スモールスタート”
導入成功企業の多くが、次の3ステップで進めています。
課題の明確化 — 手作業や転記の多いプロセスを可視化する
試作と運用テスト — 小規模チームで短期間の試行を行う
改善と展開 — 成果をもとに全社へ横展開する
ノーコードは、“最初から完璧を目指さない”ことが成功の秘訣です。まず1つの現場で実績を作り、その成果を社内で共有することが定着への近道です。
まとめ:現場主導のデジタル化が企業を変える

ノーコードアプリは、企業にとって「大がかりなDXの前にできる、現場からのデジタル化」を実現する手段です。
現場が抱える小さな不便やムダを自分たちで解消し、業務改善のサイクルを社内で回していく。その積み重ねが、やがて企業全体の大きな変革につながっていきます。
リベロエンジニアでは、こうした“現場発のDX”を支援するために、ノーコード開発の導入・運用サポートや業務設計のアドバイス、スマートグラス型ソリューション「Libero Sight(リベロサイト™)」など、現場で実際に使えるテクノロジーをご提供しています。
ノーコード活用の始め方や、現場のデジタル化についてのご相談も承ります。お気軽にお問い合わせください。
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構成/リベロエンジニア広報部