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スマートグラスのバッテリー持続時間は?充電時間や交換の可否も解説

2025.12.12

カテゴリー:スマートグラスとは
スマートグラスのバッテリー持続時間は?充電時間や交換の可否も解説

現場の作業効率向上に役立つとして、製造業や物流業をはじめ、さまざまな業界でスマートグラスの導入が進み始めています。しかし、長時間作業を続ける必要がある現場での作業にとって、バッテリーの持続時間は最大の懸念点でしょう。

作業中に電源が切れてしまっては、遠隔支援も情報参照も途絶えてしまい、かえって業務が滞ってしまいます。

この記事では、スマートグラスを長時間活用したい方のために、実際のバッテリー持続時間の目安や充電時間、バッテリーの交換の可否など、製品選びや運用イメージに役立つポイントを解説します。

スマートグラスのバッテリー持続時間は?

一般的に、スマートグラスの稼働時間は5~6時間ほどです。ただし、機種によってバッテリーの性能は異なり、個人用・産業用でも異なります。個人用・産業用で、バッテリーの持続時間がどのように異なるのか解説します。

個人用スマートグラスの場合

個人向けスマートグラスは、給電タイプ・充電タイプに分かれるため、電力の供給方式によってバッテリー事情が大きく異なります。

有線接続型のスマートグラスは、本体にバッテリーを持たず、USBケーブルでつないだスマホやPCから給電する方式が主流です。 このタイプはグラス側の電池切れを気にする必要がなく、接続しているスマホやPCのバッテリーが続く限り使用時間も伸びます。

一方で、メガネのテンプル部分から伸びるケーブルが邪魔になり、移動を伴うシーンや街歩きでは使いにくく、見た目の面でも敬遠されやすい側面があります。​

近年は、バッテリーを内蔵したケーブルレスのスマートグラスが登場し、屋外でも利用しやすくなりました。 例えば、今や”AIスマートグラスの代表ともされるRay-Ban Metaの初代モデルの連続駆動時間は約4時間しかありませんでしたが、第2世代では約8時間まで延び、充電ケースを併用すると最大約48時間分もの駆動時間を確保できます。

フレームサイズは初代とほぼ同じままバッテリー容量を増やしており、今後もバッテリー持続時間の進化が期待されます。

産業用スマートグラスの場合

産業用スマートグラスは、代表的な機種ではおおよそ5~8時間の連続使用が可能です。 バッテリー交換に対応したモデルを選べば、作業シフト全体を通してほぼ途切れなく運用できます。​

例えば、産業用として普及しているVuzix M400は、バッテリーで約5~6時間は稼働します。外付けバッテリー容量を3段階から選べるため、使用環境にあわせて必要なサイズを選べるのも利点です。

産業用スマートグラスは、本体にバッテリーを内蔵しつつ、着脱式バッテリーを追加する構造が主流でで、ホットスワップ(稼動状態のまま、バッテリー交換できる)対応モデルも多くあります。 予備バッテリーを複数用意しておけば、電池残量が少なくなっても交換するだけで、連続使用時間以上に稼働時間を延ばせます。​

また、外付けバッテリーは手のひらサイズ程度の小型パックが一般的で、作業ベルトやヘルメット周りに装着しても動作の妨げになりにくい設計です。 橋梁点検や高所作業のように、戻って充電機器を取りに行きづらい現場でも、予備バッテリーを携帯しておけば作業を中断せずに継続使用できます。

スマートグラスの代表的な充電方法

スマートグラスの代表的な充電方法として、ケーブルで充電・ケースで充電の2パターンあります。スマートグラスを選ぶ際に、充電方式の違いを知っておけば、使い勝手をイメージしやすくなるでしょう。

ケーブルで充電する

スマートグラスをケーブルで充電する場合、多くは本体のテンプル部分や着脱式バッテリーに、USBケーブルを直接接続して行います。​

例えば、産業用スマートグラスのVuzix M400は、一般的なモバイルバッテリーと同じように、取り外し可能なバッテリーにケーブルを直接挿して充電可能です。

この方式なら、本体を使用しながら予備バッテリーを別途充電できるため、現場作業など長時間の連続運用に適しています。

ケースで充電する

Ray-Ban Metaをはじめ一部のスマートグラスは、専用ケースで充電できます。

ワイヤレスイヤホンのように、ケースに収納するだけで充電開始。グラスの鼻にかかるブリッジ部分をケース内部の充電ポートに接続すると、自動的に電力が供給される仕組みです。ケーブルを直接グラス本体に接続する必要がなく、収納と充電を同時に行える点が特徴です。

また、ケース自体にもバッテリーが内蔵されているので、USBケーブルであらかじめ充電しておけば、外出先でもグラスを複数回充電できます。本体とケースのバッテリーを組み合わせることで、使用時間を大幅に延ばせるので、長時間の移動や撮影にも適しています。

スマートグラスのバッテリー充電にかかる時間は?

スマートグラスの充電時間は、機種ごとの仕様や急速充電機能の有無で大きく変わります。​

一般的な充電時間の目安としては、多くのスマートグラスがフル充電までに、およそ1時間未満から2時間程度かかります。 通話などに十分な駆動時間を確保しつつ、毎日の充電負担を減らすため、この範囲に収まるモデルが一般的です。​

ただし、個人用スマートグラスを中心に急速充電に対応しているものもあり、その場合は1時間を切るモデルもあります。例えば、HUAWEI Eyewear 2は急速充電に対応しており、約10分の充電で最大3時間ほど使えます。 フル充電に必要な時間は約50分とされており、1時間未満で満充電できる点が特徴です。​

また、Ray-Ban Meta(第2世代)も急速充電に対応しており、約20分でバッテリー残量が50%まで回復するため、外出前のわずかな時間でも実用レベルまで充電できます。

スマートグラスのバッテリー交換は可能?

特に、産業用スマートグラスでは、作業現場で長時間使うことを前提に、着脱式バッテリーが主流です。 交換用バッテリー単体も販売されており、古くなったバッテリーだけを差し替えて継続利用できます。​予備バッテリーを複数用意すれば、充電を待たずに入れ替えるだけで連続稼働でき、現場の停止時間を最小限に抑えられます。​

例えば、Vuzix M400はフレーム取付用の外付けバッテリーと内蔵バッテリーの2つで動作する仕組みです。電源を落とさずに、稼働しながら外付けバッテリーを交換できるホットスワップ機能を有しており、作業を中断することなく連続使用できます。現場での長時間使用を前提にしているのであれば、ホットスワップ機能搭載モデルを選びましょう。

また、経年によりバッテリーが劣化しても、バッテリーだけ新しいものに交換すれば、使用し続けられるのもメリットです。

一方、個人用スマートグラスでは、バッテリー内蔵型が多く、バッテリー寿命=製品寿命となりやすい状況でした。 そんななか、中国のアリババが、バッテリーを交換できる個人向けスマートグラスを発表し、話題になっています。​

こうした動きから、今後は産業用・個人用を問わず、バッテリー交換を前提にしたスマートグラスが増える可能性も考えられるでしょう。

将来的には「バッテリーレス」のスマートグラスになる可能性も

スマートグラスが本格的に普及するにあたり、将来的には「バッテリーレス」のスマートグラスになる可能性も考えられます。

スマートグラスは、直接体に身につけるデバイスのため、小型化・軽量化は必須の問題です。特に産業用のスマートグラスは長時間使用するため、常に使っていても疲れない軽さと、長時間でも問題なく稼働するバッテリー容量が求められます。

しかし、バッテリーを小さくするには限界があり、小型化すると蓄えられるエネルギー量が減少することから、半導体のような高速な小型化は進んでいません。​そのため、十分な動作時間を確保しつつ軽さを保つことは設計上の大きな壁になっています。​

そこで注目されているのが、身の回りのエネルギーを利用する「エネルギーハーベスティング技術」によるバッテリーレス化です。​

エネルギーハーベスティング技術とは、身の回りの光や振動、熱などを電力に変換して利用する技術です。​例えば、ソニーは電子機器から漏れる電磁波ノイズを拾って発電することで、IoT機器に給電するモジュールを検討していると報じられています。​

このような技術が実用化されれば、工場やオフィス、店舗、家庭にある無線機器や家電が発するノイズや光を利用して、スマートグラスの消費電力の多くを賄うことも現実味を帯びてきます。​

特に産業用途では、高輝度照明や多数の機器から安定して環境エネルギーを得やすいため、「充電の意識なしで終日使えるスマートグラス」が実現するかもしれません。

まとめ

スマートグラスのバッテリー持続時間は、機種によっても異なりますが、一般的に5〜8時間ほどです。個人用はケーブル給電型が主流でしたが、ケーブル・ケースで充電できるバッテリー内蔵型も増えてきています。充電時間は1〜2時間程度で、急速充電対応モデルもあります。

一方、産業用は、着脱式バッテリーやホットスワップ機能により長時間連続使用が可能です。複数の予備バッテリーを用意しておくことで、作業の手を止めることなく、スマートグラスを連続使用できます。

製造業や物流業、保守点検などの現場で作業効率アップを検討しているなら、ぜひスマートグラスを導入してみましょう。業務内容や既存システムに合わせた最適なスマートグラスの選定から、独自のアプリ開発を手がけるリベロエンジニアにご相談ください。

リベロエンジニアは、LIXILと共同で、工場・倉庫を効率化するスマートグラスシステムを開発するなど、スマートグラス開発において豊富な実績があります。
また、それらを汎用化したスマートグラスDX「Libero Sight™(リベロサイト)」も開発。より多くの企業様の課題解決に寄り添っていきます。

導入後の運用サポートはもちろん、補助金申請支援まで、一貫したサービス提供が可能です。

この記事の監修者

株式会社リベロエンジニア
代表取締役(CEO):金子 周平

元エンジニアとして「エンジニアをもっと自由に。」を掲げ、エンジニアが自由かつ公平に働ける環境を目指し2014年に創業。

高還元SESのリードカンパニーとしてIT派遣の新たなスタンダードを作る。現在はデジタルイノベーション企業として、スマートグラスのアプリ開発をはじめ、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の支援に注力している。

構成/リベロエンジニア編集部

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