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エンジニアこそ筋トレをするべき理由。パフォーマンス、探求心、ビジネスに貢献する自己投資

2025.12.16

カテゴリー:トレンド

エンジニアは、現代において最も知的生産性が求められる過酷な職業の一つです。 しかし、その高度な「脳」というソフトウェアを動かしているのは、紛れもなく「肉体」というハードウェアです。メンテナンスされていない肉体は、やがて思考停止という致命的なエラーを招きます。

実は、エンジニアの多くが「筋トレ」に没頭しているというのをご存知でしょうか? 彼らにとって筋トレは、単なる趣味ではありません。キャリア寿命を延ばし、パフォーマンスを最大化するための、最も合理的で効率的な「生存戦略」なのです。

今回は、リベロエンジニアに所属する現役エンジニア3名の実践知をもとに、なぜ技術者がコードを書くようにバーベルを握るべきなのか、その理由を徹底解剖します。

パフォーマンスの基盤としての「排熱処理」

写真はイメージです

エンジニアの仕事は、基本的に「座りっぱなし」になることが多いです。 モニター上のコードに集中するあまり、数時間微動だにしない人も多いのではないでしょうか?

しかし、この静止状態は、人体にとっては異常事態です。血流が滞り、脳への酸素供給量が低下し、コルチゾール(ストレスホルモン)が蓄積していく。いわば、サーバー室の空調が切れた状態で高負荷処理を続けているようなものです。

不調という名のバグを未然に防ぐ

「良いコードを書くためには、まず頭がクリアでなければならない」。これは全エンジニアの共通認識でしょう。しかし、肉体的な不調(肩こり、腰痛、眼精疲労、偏頭痛)は、思考のリソースを奪う「常駐バグ」として機能します。

元航空自衛官という異色の経歴を持つエンジニア、藤波大祐さんは、この点について鋭い指摘をしています。

「エンジニアはどうしても長時間座りっぱなしになるので、腰や肩を壊しやすい職業です。でも、そういった体の不調を放置していると、最終的には『頭すらも働かなくなる』んです」(藤波さん)

マッスル藤波の異名を持つ、藤波さん

痛みに気を取られている状態で、論理的なアルゴリズムが組めるでしょうか? 答えはNOです。 藤波さんは、エンジニアを「研究者や学者」になぞらえ、成果が出るまでに長い思考時間を要する職種だからこそ、その土台となる健康管理が「パフォーマンスの基盤になる」と断言します。

多くのエンジニアが筋トレを始める動機として、「ムキムキになりたい」という虚栄心よりも、「このままでは仕事ができなくなる」という危機管理(リスクマネジメント)に近いものを持っていると言います。

筋トレによって血流をポンプのように循環させることは、脳の排熱処理を行い、クロック周波数を正常に戻すためのメンテナンス作業と言えます。

30代・40代の「経年劣化」にどう対抗するか

システムと同様に、肉体にも「経年劣化(エイジング)」が存在します。20代の頃は徹夜でデバッグしても翌日には回復していた体も、30代、40代と年齢を重ねるにつれて、リカバリーに時間がかかるようになります。

バックエンドエンジニアの広兼孝史さんがトレーニングを始めたきっかけも、まさに肉体からのSOSでした。

「もともと体を痛めて整体に通っていたんですが、そこで専門家から『筋肉が足りないから体を支えきれていない』と指摘されたのがきっかけでした」(広兼さん)

筋トレにハマり、大会にまで出場した広兼さん

骨格というフレームワークを支えるための「筋肉」というモジュールが不足していたため、システムエラー(痛み)が発生していたのです。

また、前出の藤波さんは「ライフステージの変化」もモチベーションにしています。40代が視野に入り、肉体の衰えを実感する中で、「腰痛に負けない体を維持する」こと。そして、小さな子供を抱っこするために「これからも元気な父親でいたい」という願いがあります。

これは、レガシーシステムになりつつある自らの肉体にパッチを当て、最新のOSでも動作するようにアップデートし続ける行為に他なりません。

「終わりなき改善」を楽しむエンジニア気質

写真はイメージです

「筋トレは単調な作業の繰り返しでつまらない」と言う人がいますが、エンジニアにとってはどうでしょうか。 実は、筋トレのプロセスは、エンジニアリングにおける「アジャイル開発」や「PDCAサイクル」と驚くほど類似しています。

Plan(計画): 今日はベンチプレスを何キロ、何回挙げるか
Do(実行): 実際に挙げる。フォームを意識する。
Check(測定): 挙がったか? どこの筋肉に効いたか?
Action(改善): 次回は重量を増やすか、インターバルを変えるか。

このサイクルを高速で回し、自身の肉体を理想の状態へと近づけていく。これはまさに、要件定義から実装、テストを経てリリースする開発フローそのものです。

筋トレは「裏切らない」完全なフィードバックループ

システム開発の現場では、理不尽な仕様変更や、再現性のないバグ、あるいは政治的な要因でプロジェクトが頓挫することもあります。どれだけ努力しても、報われないことがあるのがビジネスの常です。

しかし、バーベルは嘘をつきません。 50kgは誰が持っても50kgであり、昨日より1回多く挙がれば、それは確実に自分が成長した証拠です。

ボディメイクの大会で優勝経験を持つY.K.さんは、この「確実な成果」にエンジニアとの親和性を見出しています。

「エンジニアリングもボディメイクも、結局は”終わりがない”んです。技術は常にアップデートされ、システムは運用されながら改善されていく。筋トレも同じで、一朝一夕に体は大きくならない。コツコツ続けるしかないんです」(Y.K.さん)

Y.Kさんが大会に出場したときの極限に絞った肉体

Y.K.さんは「練習を重ねた分だけ、数字として結果が出る」という点が、自身のロジカルな性格に合致していると語ります。 コードを書けば動く。筋トレをすれば筋肉がつく。このシンプルな因果関係(Input / Outputの正確さ)は、不確実性の高い現代社会において、エンジニアの精神安定剤(メンタル・スタビライザー)となり得るのです。

今やY.K.さんにとって、筋トレをしないことは「バグを残したままリリースする」かのような恐怖さえ感じると言います。

「極める」という探求心が筋肉に向かうとき

仕事中もスクワットなど、すぐにできる筋トレをしている藤波さん

エンジニアには「ハッカー気質」がある人が多いと言います。仕組みを理解し、最適化し、極めたいという欲求です。この知的好奇心が自身の肉体に向いたとき、エンジニアは最強のトレーニーへと変貌します。

藤波さんは、リベロエンジニアに筋トレ愛好家が多い理由をこう推測します。

「エンジニアは、中途半端に終わらせるよりも”とことん極めたい”タイプが多いんです。その気質が、トレーニングにも向いているのではないでしょうか」(藤波さん)

どの角度で刺激を与えれば筋肥大が最大化するか(アルゴリズムの最適化)、どのような栄養摂取が効率的か(リソース管理)。これらを実験し、最適解を導き出すプロセスは、技術選定やアーキテクチャ設計と同じ快楽中枢を刺激します。

藤波さんはさらに、ボルダリングを例に挙げ、「どのホールドを使って登るかを頭で考えて進んでいく」プロセスが、「設計して、実装して、挑戦する」というエンジニアリングの本質に近いと分析しています。頭を使わないと登れない、つまり「脳と筋肉の連動」こそが、エンジニアを惹きつけるのです。

ビジネスにおけるUL/UXとしての肉体

エンジニアは「中身(コード)で勝負」が基本ですが、ビジネスの現場においては「外見(インターフェース)」も無視できません。 ここで言う外見とは、イケメンかどうかではなく、「信頼できるプロフェッショナルとして認識されるか」というUI/UXの問題です。

ノンバーバル・コミュニケーションの威力

写真はイメージです

猫背で顔色が悪く、今にも倒れそうなエンジニアと、背筋が伸びて血色が良く、精悍な顔つきのエンジニア。もしみなさんがクライアントの立場だったら、どちらに重要なシステムを任せたいでしょうか?

「健全な肉体」は、言葉を交わす前から相手に安心感を与える、強力なノンバーバル(非言語)・コミュニケーションツールです。

広兼さんは、鍛えられた体が現場でのコミュニケーションの潤滑油になっていると実感しています。

「体を鍛えていると、現場でも印象に残りやすいんです。取引先の方から『何を食べているの?』『すごいいい体してますね』と話しかけられることがあって、それが『会話のきっかけ』になるんです」(広兼さん)

エンジニアは口下手な人が多いと言われますが、筋肉が勝手に自己紹介をしてくれるのです。 広兼さんは、これを「結果的に仕事にもプラスに働く」「個性のひとつにしたい」とポジティブに捉えています。

技術力というバックエンドのスキルに加え、筋肉というフロントエンドの魅力を持つことで、フルスタックな人間力(キャラクター)が形成されていくのです。

自己管理能力の証明書として

また、鍛え上げられた体は「自己管理能力(セルフマネジメント)」の動かぬ証拠でもあります。 甘い誘惑に打ち勝ち、重い負荷に耐え、継続的に努力ができる人間であること。それは、納期を守り、困難な課題から逃げず、プロジェクトを完遂できる能力があることの証明にもなります。

特にリベロエンジニアのような、個人の裁量と自由度が高い組織においては、「自分を律する力」が何よりも評価されます。筋トレができるエンジニアは、自由を与えても堕落せず、自律的にパフォーマンスを発揮できる人材である可能性が高い。そういった意味で、筋肉は履歴書の「資格欄」に匹敵する説得力を持つのです。

まとめ:筋トレはキャリアの「リファクタリング」である

写真はイメージです

本記事では、リベロエンジニアの3名のマッスル系・エンジニアの事例をもとに、エンジニアと筋トレの親和性について考察してきました。

・座り仕事による物理的な故障を防ぎ、脳のパフォーマンス(クロック周波数)を維持する

・「継続」と「改善」のプロセスを楽しみ、確実な成果を得ることでメンタルを安定させる

・信頼感のある外見を作り、ビジネスコミュニケーションを円滑にする

これらを総括すると、エンジニアにとっての筋トレとは、単なる「運動」や「趣味」ではありません。 それは、自分自身というシステムを長期的に稼働させ、価値を出し続けるために行う、大規模な「リファクタリング(内部構造の改善)」であると言えます。

技術の進化は止まりません。AIが台頭し、開発環境が激変していく中で、最後まで唯一変わらない資産は、読者のみなさん自身の「体」と「脳」です。 新しいフレームワークを学ぶのと同じ熱量で、自分の体を学ぶ。 サーバーを監視するのと同じ注意深さで、自分の体調を監視する。

「エンジニアこそ、ダンベルを持て」

それは、100年時代の長いキャリアを生き抜くための、最も合理的で、最もリターン確実な生存戦略なのです。

さあ、みなさんも次のデプロイ待ちの時間に、スクワットから始めてみませんか?リベロエンジニアには、自律したプロフェッショナルが輝けるフィールドがあります。

技術への探求心と同じくらい、自分の人生を楽しむことに貪欲な仲間を募集中です。

構成/リベロエンジニア広報部

この記事を書いた人

リベロの「おもしろい」を最前線で形にする、メディアの司令塔。日々の開発に潜むワクワクを拾い上げ、独自の切り口でリデザインする。個々の物語を線で繋ぎ、組織としてのブランドを構築。エンジニアと社会を繋ぐハブとして、まだ見ぬ仲間が「共鳴する」きっかけを作るべく奔走中

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