「Libero Sight」は作って終わりじゃない。使われ続けるその先を見据えて
2025.10.20
装着するだけで両手を使った作業をしながら、リアルタイムで情報確認やナビゲーションが可能になるスマートグラス。リベロエンジニアが開発したスマートグラスソリューション「Libero Sight(リベロサイト)」も、その一つ。
そんなLibero Sightはリベロエンジニアでのチームで取り組んだプロジェクトです。今回はチームメンバーとしてアプリ開発とデータベース設計を担ったエンジニアの菊池匡洋さんに、開発の経緯や工夫、今後の展望を伺いました。
\リベロエンジニアが開発した倉庫DXソリューション!/
あらゆる現場で役に立ちたいと開発した「Libero Sight」
菊池 匡洋さんプロフィール/専門学校でITを学んだのち、自動車部品メーカーに新卒入社。社内SEとしてサーバーのクラウド移行や基幹システムの再構築など幅広い業務を経験。2024年12月にリベロエンジニアへ入社し、アプリ・インフラ双方を手がけるオールラウンダーとして活躍中。趣味は温泉・サウナ、ピアノ演奏、ジム通いなど
――「Libero Sight」はリベロエンジニアのエンジニアで開発チームを組まれているそうで、菊池さんは主にどのような役割を担われたのでしょうか?
菊池: 僕はアプリ開発とデータベース設計を担当しました。「Libero Sight」は、物流現場の効率と精度を高めるために開発されたスマートグラス対応アプリです。
作業手順や注意点、遠隔からのコメントなどを視界に重ねて表示することで、手を止めずに確認できます。これにより、倉庫内での入出庫作業をハンズフリーで進めることができます。
――「Libero Sight」の魅力を教えてください。
菊池: ハンズフリーで情報を扱えることは、効率や安全性の向上に直結します。物流はもちろん、製造・建設・医療・教育といった、両手がふさがりやすい現場で役立ててもらえたらいいなと思い、開発を進めてきました。
現場の使い心地を最優先にすることを意識

――開発で特に意識された点は?
菊池: 「机上の設計だけで決めない」ことです。実際に現場へ持ち込むと、騒音で警告音が聞こえなかったり、作業で両手がふさがって操作できなかったりと、予想していなかった課題が見えてきます。そうした時には、音から画面表示やバイブレーションに切り替えるなど、現場で検証しながら改善していきました。
――導入や提供の仕組みについてはどのように行っていくのでしょうか?
菊池: 基本はパッケージとして提供し、各企業の要望には追加開発やカスタマイズで対応します。不要な機能を詰め込みすぎると逆に不安定になりやすいため、「ベースはシンプルに、必要な機能は拡張で」という考え方です。
――品質面で難しさはありましたか?
菊池: 不特定多数の方が使うという前提なので、最初の設計段階から慎重に進めています。この判断が数年後にも影響してくると思うと責任は大きいですが、その分やりがいも感じます。前職では社内SEとして社内向けシステムを担当していましたが、今回は規模感も影響範囲もまったく違い、大きなキャリアの一歩になったと実感しています。
大事なのは、納品のフォロー。本当の始まりはここから

――納品後のフォローはどうされるのでしょうか?
菊池: 「Libero Sight」は作って終わりではありません。導入後も現場に立ち会い、実際にどう使われるかを確認することを重視しています。騒音や作業環境によって見え方や操作感は変わりますし、現場で試して初めて分かることも多いんです。
僕にとってのエンジニアの役割は「つくる→導入→保守」まで一貫して見届けることだと思っています。なので、ここからが本当の仕事になるだろうと感じています。
――今後「Libero Sight」に期待することは?
菊池: スマートグラスの事例はまだそこまで多くありません。だからこそ、早い段階で実績を積むことが大きな強みになると思っています。
そして何より、現場の方から「本当に役に立った」という声をいただけることが、エンジニアとして一番の喜びですね。
\リベロエンジニアは採用を強化中!/