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「2025年の崖」から見える“現場DXの真実”。レガシーシステム脱却は再設計のチャンスだ

2025.11.12

カテゴリー:トレンド

「2025年の崖」――経済産業省が2018年に発した警告が、いま再び注目を集めています。

レガシーシステムの老朽化や担当者不足により、企業が競争力を失う可能性があるとされたこの言葉。経産省『DXレポート(2018年)』では、対応を怠った場合、2025年以降に最大で年間約12兆円の経済損失が生じると試算されています。

SNS上では「#SIerの悲鳴」「#2025年の崖」が再び拡散し、かつては専門用語だったこのフレーズが、いまやIT業界全体の“共通語”になりつつあります。

しかし、この「崖」は恐怖ではなく、再設計のチャンスでもあります。私たちは今後どのように向き合っていくべきか、リベロエンジニアが見つめる考察を紹介します。

企業の約8割が「レガシーシステムを抱えている」現実

情報処理推進機構(IPA)の『DX白書2024』によると、日本企業の約8割(79.8%)が「レガシーシステムを保有している」と回答していました。

特に製造・流通・公共分野では、COBOLやAccess、Lotus Notesといった旧来のシステムが現役稼働しており、「技術者の高齢化」と「ノウハウの属人化」が深刻なボトルネックとなっています。

この背景には、「現場を止められない」事情があります。業務がシステムに強く結びついているため、一気に新システムへ切り替えることが難しいのです。その結果、“継ぎ足し開発”が繰り返され、柔軟性の低い仕組みが固定化していきました。

SNSで共有される“現場の声”

X(旧Twitter)上では、2024年頃から「#2025年の崖」や「#SIerの悲鳴」が再燃しました。

「まだCOBOLで動いている」「要件定義地獄」など、現場エンジニアたちのリアルな声が拡散し、“崖”が単なる概念ではなく、現場の課題を可視化するキーワードとして定着しています。興味深いのは、これらの投稿が単なる愚痴にとどまらず、「どう乗り越えるか」を考える建設的な議論へと発展している点です。

つまり、2025年の崖は“終わり”ではなく“始まり”を意味しはじめています。

中堅企業にのしかかる「DXギャップ」

DXの重要性が広く認識される一方で、中堅企業では“取組みと成果のギャップ”が拡大しています。

情報処理推進機構(IPA)の『DX動向2024 ― 中堅企業のDXの取組についての考察』によると、中堅企業でもデジタル化の施策を進めている企業は増えているものの、「新規製品・サービスの創出」や「ビジネスモデル変革」などの上位段階のDX成果には至っていないことが指摘されています。さらに、「IT分野の見識を持つ役員がいない」企業の割合は、大企業の約2倍にのぼることも報告されています(同レポート)。

これは、DXを経営戦略として推進するための“トップ層の意思決定力”に課題があることを意味します。

加えて、DX推進を担う人材の不足、既存業務の属人化、レガシーシステム依存などが複合的に重なり、「やる意志はあるが、進められない」状態に陥っている中堅企業も少なくないと言われています。

こうした背景から、今求められているのは、一気に最新技術へ置き換えるのではなく、現場のリアリティに寄り添いながら段階的に変革を進めるDXです。現場に無理なく導入できる仕組みこそ、ギャップを埋める第一歩となります。

“現場を止めずに変える”というアプローチ

リベロエンジニアが重視しているのは、「変化を恐れず、しかし現場を止めない」——そんなDXの在り方です。

デジタル化という言葉が先行する一方で、現場の多くでは、まだ紙の指示書や口頭での伝達、人の経験に頼る判断が日常的に行われているものです。

それらを“非効率”と切り捨てるのではなく、現場の知恵や流れを尊重しながら、少しずつデジタルの力を重ねていく。これが、リベロエンジニアが掲げる「現場を止めないDX」の基本方針です。

半歩先へ踏み出すDXのかたち

企業の業務には、それぞれの“癖”や“文化”があります。私たちは、それを無理に変えるのではなく、現場の人と対話しながら、既存の仕組みに「半歩先」を踏み出すことを大切にしています。

たとえば、倉庫や製造の現場では、「紙で運用してきた業務をどうやって無理なくデジタル化できるか」という課題が多く寄せられます。その答えのひとつが、私たちの開発したスマートグラスソリューション「Libero Sight(リベロサイト)」。

ハンズフリーで作業手順や指示を確認でき、作業データがリアルタイムでクラウドに連携。現場の生産性と精度を両立させる仕組みとして進化を続けています。

「崖」は恐怖ではなく、再構築のサイン

ガートナーは2026年までに、企業の約75%がレガシーシステム刷新を部分的に完了すると予測しています。しかし、成功する企業はそのうち約3割。成功の分かれ道は、「現場と開発の対話量」にあると言われます。現場の声を聞き、痛みを理解し、共に設計する。
それができる企業こそ、崖を「越える」ではなく「橋をかける」存在になれると信じています。

DXの本質はシステムではなく人。リベロエンジニアは、現場の隣で共に橋をかけていきたいと思っています。

構成/リベロエンジニア広報部

この記事を書いた人

リベロエンジニアの「今」を届けるストーリーテラー。サイト運営から取材、執筆までをワンストップで手掛ける。 単なる情報発信にとどまらず、エンジニア一人ひとりの背景にある物語を丁寧に紡ぎ、サービスの魅力と「リベロらしい働き方」を世に広めるべく奔走中

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