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【2026年最新】中小企業向けDX助成金・補助金一覧。採択率を高めるコツとは?

2026.03.13

カテゴリー:補助金・助成金
DX助成金 補助金 2026

製造業や物流業をはじめ、多くの業界で人手不足が叫ばれており、業務効率化が急務となっていることから「DX(デジタルトランスフォーメーション)」に取り組む企業が多くなっています。また、いわゆる「2025年の崖」におけるレガシーシステムによる技術面の老朽化・システムの肥大化や複雑化・ブラックボックス化などの課題を抱える企業もあるでしょう。

とはいえ、DXを推進するには高額な導入コストが必要で、多くの企業にとって高い壁となっているのが現状です。

そこで役立つのが国や自治体による「助成金」や「補助金」です。公的な補助を賢く活用することで、資金に不安のある企業でもDXを図れ、企業としての競争力を保つことができます。

本記事では、2026年度版の主要な助成金・補助金を網羅。さらに熾烈な競争を勝ち抜き「採択」を勝ち取るためのコツも解説します。

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DX推進に助成金・補助金が欠かせない背景

DXを推進する必要があると感じていながらも、資金面から導入に踏み切れない企業が多いのが現状です。

実際、2024に経済産業省が公表した「DX支援ガイダンス」によると、DXに取り組むに当たっての課題として「予算の確保が難しい」と回答した中小企業は24.9%にも上ります。「ITに関わる人材が足りない」「DX推進に関わる人材が足りない」に次ぐ3番目の理由となっており、初期投資の高さが大きな障壁となっています。

DXの推進には、ITシステム導入やクラウド利用、セキュリティ強化、人材育成、外部専門家への委託など多方面にコストが発生するため、総額が数百万円~数千万円に膨らむことも珍しくありません。こうした負担を抑える具体的な手段として、有効なのが、助成金や補助金です。

なお、助成金と補助金の違いは以下のとおりです。

助成金補助金
管轄主に厚生労働省主に経済産業省・地方自治体
目的雇用促進・労働環境改善事業成長・新規事業支援
採択方式基本的に要件を満たせば受給可能競争的選考あり
(審査で採択される必要がある)
申請期間通年または長期間短期間

ただし、どちらも後払いのため企業は一旦自己資金でDX投資を実行しなければなりません。助成金・補助金の活用を前提にした資金繰り計画が必要です。

【2026最新】DX推進に活用できる主な助成金・補助金一覧

DX推進に活用できる助成金や補助金は複数あり、それぞれ対象や助成・補助額、申請期間などが異なります。自社に合う助成金・補助金がないか確認してみましょう。

また、この他にも地方自治体が独自に行っているものもあるため、企業の所在地において、活用できる補助金がないかチェックしてみてください。

デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)

デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)

デジタル化・AI導入補助金は、中小企業や小規模事業者が業務効率化や労働生産性の向上のために、ITツール(ソフトウェア、サービスなど)の導入を支援する制度です。

2026年度から従来のIT導入補助金から名称変更され、クラウドシステムやAIツールなど幅広いデジタル活用を想定した枠組みに再設計されています。ソフトウェアやクラウドサービスの導入費用に加えて、設定・マニュアル作成などの導入支援費用まで補助対象となる場合があります。

具体的には、以下のようなものの導入が支援対象です。

  • クラウド型受発注・在庫管理システム
  • 販売管理・顧客管理ツール
  • 勤怠・給与管理システム
  • AI活用ツール
  • RPA
  • セキュリティ対策ソフト など

ただし、いずれも事務局に登録されたITツールのみが対象です。そのため導入したいツールがあっても、事務局に登録されていないものは補助金の対象外となります。

項目内容の概要
対象者日本国内に事業拠点を持つ中小企業・小規模事業者(法人・個人事業主を含む)。業種ごとに資本金または従業員数の上限に達していないこと
▶対象か否かは公式サイトでチェック
対象経費事務局に登録されたITツールに係る費用が中心。ソフトウェア購入費、クラウド利用料、導入設定・マニュアル作成などの導入関連費、一定の保守サポート費などが含まれる。インボイス対応類型では、一部ハードウェア費を含むメニューが設定されることも​
補助額・補助率通常枠では、補助額が数十万円〜数百万円程度のレンジで設定され、補助率は1/2が基本。
インボイス枠などの類型では、上限額が異なり、小規模事業者向けに3/4〜4/5など、高い補助率が設定される場合もある
▶詳しくは補助金シミュレーターをチェック
申請スケジュール・申請枠に応じて、1次締切~4次締切まで分かれる
・1次は2026年3月30日~2026年5月12日まで

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)は、中小企業・小規模事業者が行う革新的な製品・サービス開発や生産プロセス改善のための設備投資を支援する制度です。

2026年度は、従来のDX枠が廃止され「製品サービス高付加価値化枠」と「グローバル枠」に統合されており、IoT導入や基幹システム刷新、デジタル技術を活用した新サービス開発といったDX案件はこれらの枠で申請します。

また収益納付は不要で、将来の利益に応じた返納義務が生じないため、大型のDX投資を計画する中小企業にとって資金調達の選択肢として利用しやすい制度です。

具体的には、以下のようなものの導入が支援対象です。

  • 機械装置の導入
  • 業務システム構築
  • クラウドサービス利用
  • 技術導入費
  • 専門家への支払い
  • 原材料費
  • 運搬費 など
項目内容
対象者日本国内に本社および事業実施場所を有する中小企業・小規模事業者など。もしくは、日本国内に本社を置き、海外展開を目指す中小企業・小規模事業者
対象経費機械装置費、システム構築費、クラウド利用料、技術導入費、専門家経費、運搬費、原材料費、知的財産権等関連経費、海外旅費、通訳・翻訳費、広告宣伝・販売促進費
補助額◆製品・サービス高付加価値化枠:最大2,500万円(従業員数に応じて750万~2,500万円)
◆グローバル枠:最大3,000万円
補助率中小企業:1/2、小規模事業者:2/3
申請スケジュール23次締切:2026年5月8日(金) 17時

中小企業省力化投資補助金

中小企業省力化投資補助金

中小企業省力化投資補助金は、人手不足に直面する中小企業が省力化設備や業務効率化システムを導入する際に経費の一部を補助してくれる制度です。

一般型とカタログ注文型の2類型があり、取り組み規模に応じて選択可能です。一般型は個別計画に基づく柔軟な投資、カタログ注文型は登録製品限定の迅速導入を特徴とします。目的は売上拡大と生産性向上を促進し、付加価値増加や賃上げを実現することです。対象設備には自動搬送ロボットや配膳・清掃ロボット、無人レジ、見守りセンサーなどが含まれます。

例えば飲食業では配膳ロボットでホール業務を効率化したり、製造業では在庫管理や検品システムで作業時間とミスを低減したり、小売業では無人レジで人件費を抑えたりと活用可能です。なお、「カタログ注文型」の場合、導入できる製品は補助金専用カタログに掲載されたものに限られます。

項目内容
対象者・一般型:中小企業者、小規模企業者・小規模事業者、特定事業者の一部、特定非営利活動法人、社会福祉法人
・カタログ注文型:人手不足の状態にある中小企業等
対象経費・一般型:個別現場の設備や事業内容に合わせた設備導入、システム構築
・カタログ注文型:補助対象としてカタログに登録された製品等
補助額・一般型:750万円~1億円(従業員・賃上げ額に応じて変動)
・カタログ注文型:200万円~1,500万円(従業員・賃上げ額に応じて変動)
補助率・一般型:中小企業1/2(大幅な賃上げを行う場合2/3)、小規模企業者・小規模事業者、再生事業者2/3
・カタログ注文型:1/2以下
申請スケジュール・一般型:第6回公募 2026年3月上旬~(予定)
・カタログ注文型:交付申請随時受付中

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金は、厚生労働省が従業員のスキル向上訓練を支援する制度です。机上研修(OFF-JT)や実施研修(OJT)などで人材育成に励む事業主に対し、研修における経費や研修期間中の賃金の一部を助成してくれます。DXやAIの研修に活用でき、大きく6つのコースから適したものを選べます。

  • 人材育成支援コース
  • 教育訓練休暇等付与コース
  • 人への投資促進コース
  • 事業展開等リスキリング支援コース
  • 建設労働者認定訓練コース
  • 建設労働者技能実習コース

特に、事業展開等リスキリング支援コースがDXに最適で、生成AI活用やデータ分析、DXリーダー育成、クラウド技術、デジタルマーケティング研修が該当します。

項目内容(事業展開等リスキリング支援コース)
対象者申請事業主における被保険者
対象経費・一般型:個別現場の設備や事業内容に合わせた設備導入、システム構築
・カタログ注文型:補助対象としてカタログに登録された製品等
補助額・賃金助成1人1時間当たり:1,000円(中小企業以外500円)
・経費助成限度額:30万~50万円(中小企業以外20万~30万円)
補助率75%(中小企業以外60%)
申請スケジュール訓練開始日の6か月前から1か月前までの間に管轄労働局に提出する

どのようなテーマなら補助金の対象になりやすい?

DXを推進するうえで心強い味方となる補助金ですが、要件さえ満たせば基本的に支給される助成金と違い、補助金は限られた組織にのみ支給されます。そのため支給対象に選ばれる必要があります。

補助金制度の対象となりやすい業務効率化テーマは、企業が日々直面する課題に深く結びついていることが大切。具体的に、どのようなテーマが考えられるのか解説します。

営業・マーケティングのDX

補助金制度では、単なるシステムの単独導入ではなく業務プロセス改善を伴うデジタル化が重視されるため、営業・マーケティング領域では、CRMやSFAを活用した取り組みが対象になりやすいです。

例えば、SalesforceやGENIEEなどのツールが代表的。ツールで顧客情報を一元管理し、見込み顧客の発掘と追客を効率化することで、受注率向上や営業活動の可視化が実現します。

従来の紙やExcel中心の管理から脱却して、データ共有を促進することで、チーム全体の生産性向上・属人化解消につながります。このようにチーム全体・部署全体の業務を根本から改善することで、課題を解決できる施策は採択されやすいでしょう。

バックオフィス業務の省力化

中小企業で負担の大きい給与計算・勤怠管理・人事労務などを対象とした、バックオフィス業務の省力化は補助金が適用されやすいテーマです。

従来のExcelや紙ベースの管理から脱却し、データをデジタルで一元管理する取り組みが効果的です。例えば、freee会計のようなクラウド型人事労務システムを導入すると、集計・計算・帳票出力が自動化され、業務負担を大幅に削減できます。日々のルーティン業務に割く人手を減らし、より重要なコア業務へ注力しやすくなることで人手不足解消と生産性向上を一度に実現できます。

バックオフィス業務の省力化は、企業課題の解決に直結するため採択されやすいでしょう。

人事・情報管理の効率化

部署ごとや担当者ごとに分散したデータを一元管理するなど、人事・情報管理の効率化は補助金の対象になりやすいテーマです。

組織の縦割りやサイロ化などで分散したデータを一元管理することで、属人化解消および組織全体でのデータ利活用が可能になります。具体例としては、以下のようなことが考えられます。

  • 人事評価・スキル情報をデータベース化し、タレントマネジメントを実現する
  • 従業員満足度やエンゲージメントを測定して、組織分析を行う
  • 1on1や育成計画をデジタル管理し、記録をクラウドで共有する など

こうした単なるソフト導入ではなく、業務プロセス自体を変革するDXは採択されやすい傾向にあります。

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DX補助金の採択率を上げるポイント

DX補助金の採択率を高めるには、課題を具体的に挙げDXで解決する道筋を示しましょう。

売上20%向上や業務時間30%短縮など、具体的な数値目標を立てます。そのうえで計画の実現性を示すため、スケジュールや体制、資金計画を詳細に記入します。過去実績や専門家のサポート体制なども明記すると、説得力が高まります。

また、多くの補助金には加点項目があるので、加点対象となるものは必ず申請書に記載しましょう。例えば、最低賃金の引き上げや女性活躍推進、事業継続力強化計画の策定などが挙げられます。

補助金の採択率は決して高くありません。例えばデジタル化・AI導入補助金の旧制度であるIT導入補助金(2025)では、全体での採択率は55.43%となっており、半数しか採択されませんでした。採択される確率を上げるには、中小企業診断士などの専門家に相談するのがおすすめです。書類の完成度向上はもちろん、加点科目を網羅して審査ポイントを押さえられるなど、経験に基づくノウハウにより採択率を高められるでしょう。

リベロエンジニアでは、コンサルティング事業を行っており補助金の採択に向けた伴走支援を行っています。補助金がベストな手段なのかともに考えたうえで、プロの目線から最適な方法をご提案いたします。

DX助成金・補助金を活用する際の注意点

資金面でIT導入・DX推進が不安な企業の助けとなる助成金・補助金ですが、活用するうえでいくつか注意点があります。事前に把握しておかないと「こんなはずじゃなかった」と後悔するかもしれません。主な注意点として4つ紹介します。

助成金・補助金は後払い

助成金・補助金は原則後払いで、事業を完遂して、実績報告を提出してから入金されます。

例えば、デジタル化・AI導入補助金を使って400万円のシステムを補助率1/2で導入する場合、まず全額を自己資金で支払い、実績報告後に半額の200万円が入金されます。DX実施前に資金を受け取れないため、初期投資のために自己資金を用意しなければなりません。資金不足の場合は、短期借入も検討が必要です。

後払いされるまで事業を継続できるように、余裕のある資金計画を立てることが大切です。

申請書類の作成に手間と時間がかかる

DX助成金・補助金の申請書類作成には手間と時間がかかるのもネックです。

助成金・補助金ともに税金を原資とするため、適正な使途を証明する必要があり、書類事業計画書や経費見積書、登記簿謄本、納税証明書などの書類を揃えなくてはなりません。公募要領を読み込み、申請書にDX導入の目的やスケジュール、費用対効果などを具体的に記述する必要があります。

特に初めての場合は、理解と精査に時間がかかることもあり、書類作成には数日から数週間を要します。本業を圧迫しやすいのはもちろん、慣れない書類作業のためミスを招きやすいでしょう。書類不備で再提出になるとさらに遅れるため、専門家にサポートしてもらい効率化を図ることが大切です。

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対象・非対象となる経費を確認する

助成金・補助金には、対象となる経費と対象外の経費が明確に定められているため、経費区分を正しく把握する必要があります。

対象外となる経費として、以下のようなものが挙げられます。

  • 事業実施前に発注・購入したもの
  • 汎用性の高いパソコンやタブレット(一部制度除く)
  • 既存システムの保守・運用費
  • 人件費(助成金は対象とな制度もある)

対象外を含めると不採択や返還命令のリスクが生じるため、公募要領を詳細に確認し、対象経費のみを申請しましょう。

実績報告の義務を怠らない

補助金を受給したら、期限内に実績報告書を提出することが義務付けられています。

事業が計画通りに進んだ点と、経費が正しく使われた点を証明するために必要な書類で、領収書や契約書、納品書、振込証明、成果物を揃えます。そのため事業開始時から、これらの書類を整理・保管しておく必要があります。

報告期限は、一般的に完了後1カ月以内です。もし不備や虚偽の報告があれば補助金返還を求められ、今後の申請制限が生じる可能性もあります。計画的に必要書類を用意・管理することでトラブルを防ぎましょう。

まとめ

人手不足やシステムの老朽化に対応するDX推進は急務ですが、多くの企業にとって高額な初期投資が課題でしょう。2026年度もデジタル化・AI導入補助金や、ものづくり補助金といった強力な支援策が揃っているので、これらを戦略的に活用して企業の競争優位性を確保しましょう。

補助金の採択を勝ち取るには、具体的な数値目標と実現性の高い計画が必要なため、専門家の支援も視野に入れて着実な導入を目指しましょう。アプリやシステムなどの開発だけでなく、コンサルティング事業も行うリベロエンジニアでは、プロが補助金の採択に向けて伴走いたします。初めての補助金・助成金の申請でお困りの方は、気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

株式会社リベロエンジニア
代表取締役(CEO):金子 周平

元エンジニアとして「エンジニアをもっと自由に。」を掲げ、エンジニアが自由かつ公平に働ける環境を目指し2014年に創業。

高還元SESのリードカンパニーとしてIT派遣の新たなスタンダードを作る。現在はデジタルイノベーション企業として、スマートグラスのアプリ開発をはじめ、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の支援に注力している。

この記事を書いた人

リベロエンジニアの「今」を届けるストーリーテラー。サイト運営から取材、執筆までをワンストップで手掛ける。 単なる情報発信にとどまらず、エンジニア一人ひとりの背景にある物語を丁寧に紡ぎ、サービスの魅力と「リベロらしい働き方」を世に広めるべく奔走中

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