「社内の情報共有を円滑にするために」「活発に意見を交換できるように」など、目的は違えどSlackをはじめとしたチャットツールを導入する企業は増えているでしょう。
しかし”あるある”な問題として挙げられるのが「発言者が固定されがち問題」。リアルな会議でも発言者が一部に偏りがちなものですが、この問題はSlackでも発生してしまいます。
これを打破してくれるのが、Slackアプリ「Colla(コラ)」です。本当にコミュニケーションを活発化してくれるのか、リベロの新ライターチーム内で実際に1カ月間試験的に導入してみました。
社内のコミュニケーション問題でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Slackの「発言者固定されがち問題」打破のためCollaを導入してみた
Slackは時間が経つと「発言者が固定されがち」です。話題を挙げる人はいつも特定の人で、他の人はスタンプ押すだけといった状況に陥りやすくなっています。
円滑なコミュニケーションや自由な発言によるアイデア創出を目的にSlackを導入している場合、できるだけ多くの人に発言して欲しいものですよね。
チーム全体が発言し合える環境に変化させられると期待できるのが、以前リベロでも紹介したCollaというSlackアプリです。チーム内のメンバーにインタビューして、公開してくれるシンプルなbotです。
Slack内で雑談のきっかけを生み出したり、活躍や感謝をSlack内で可視化できたりするアプリなのですが、本当にコミュニケーションを活性化できるのか?2022年末に発足した新造チームで、試験導入して検証しました。
Collaを1カ月導入して感じた効果は?
「Collaって実際どうなの?」ということで、1月頭から試験的に導入開始したところCollaの良さや導入のメリットが肌で感じられました。
結論から述べると「コミュニケーションが活発になる”きっかけ”作りに良さそう」なアプリです。どのような効果を感じられたのか、具体的な内容を紹介するので、導入検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
会話のきっかけになる
Collaはアプリが毎日質問を投げかけてくるので、それに答えるとドンドン投稿されていくというのが基本的な流れ。勝手に会話の種が蒔かれていくので、会話のきっかけが自然と生まれます。
例えばリベロライターチームでは、好きなファストフード店という質問にあーさんがガチ回答したことで、好きなファストフードを述べ合う流れが生まれました。
また毎日その日の気分を天気で表して、コメントを添える機能もあるので、こちらも会話のきっかけ作りに優秀。Slack上で雑談として投げるほどではない、ちょっとしたできごとなども気軽に呟けます。
何気ない日常のできごとでも、呟いておけば良い解決案をもらえるかもしれません。
Slackをはじめチャットツールは、仕事で使うとどうしても業務上のことばかりになってしまい、ただの連絡ツールになりがちですが、Collaは自動で話題を作ってくれるので、コミュニケーションしやすくなります。
とはいえ「質問に答えること」が前提条件で、質問への回答を深堀りするかどうかはメンバー次第なので、あくまできっかけ作りです。
Collaが生み出してくれたきっかけを無駄にせず、コミュニケーションを活性化させようという意識の共有が必要だと感じました。コミュニケーションを増やすための土壌作りに、ぴったりな機能が揃っているアプリです。
チームメンバーの人となりが知れる
質問への回答やトリセツなどの機能を介して、チームメンバーの人となりが知れるのも大きな効果です。
毎日の質問以外にも、自分自身の取扱説明書を記載する機能もあるのですが、記載しておくと一部が突然発表されるようになっています。
例えばリベロライターチームでは、あーさんの経歴が判明。今までの歩みが分かると、一気に親近感が湧くのではないでしょうか。
こうしたプロフィールの共有はもちろんですが、質問への回答から個性が滲み出るので、たとえ面と向かって話す機会がなくても人となりを知れます。
リモートワークの普及もあり「実際に会ったことがない」「アイコンしか知らない」ような仕事仲間がいることも、そう珍しくないでしょう。
しかし人となりがわからないと、漠然と苦手意識があったり、話しかけにくかったりして、仕事が円滑に進めにくい場合もあるはず。筆者は当初あーさんに怯えまくっていましたが、Collaのおかげで勘違いと分かり解消されました!
チームメンバーの人となりがわかれば、話しやすくなったり、適切な距離感も測りやすくなったりするので、コミュニケーションを円滑にしてくれるでしょう。
自分の得意分野で話せる
投げかけられる質問は、答えにくいものだった場合は別の質問を要求できるので、自分の答えたい質問を選べます。得意分野だけで話せるので、雑談が得意じゃない人も話しやすくなっています。
いきなり「雑談しろ」「コミュニケーションしろ」といわれても、難しいと思う人も多いでしょう。筆者なら間違いなく委縮します。
しかしCollaは自分の好きな話題を話すだけでいいので、気軽に答えられます。あくまで質問に答えるだけなので「話のきっかけを作るぞ!」と意気込まなくても、誰かが食いついて勝手に会話になるかもしれません。
自分のフィールドで話せるので、話しかけるのが苦手な人や話題を合わせるのが苦手な人でも、コミュニケーションをとりやすくなっています。
雑談しやすい雰囲気になる
勝手にbotが話題を挙げてくれるので、たとえ会話していなくてもチャンネルが活発に動きます。会話しているような雰囲気になるので、雑談しやすい雰囲気が生まれます。
シーンとした図書館では会話しにくいですが、ガヤガヤした居酒屋なら周りを気にせず話しやすいのと同じで、Slackチャンネルが賑わうおかげで会話を始めやすい雰囲気を創出可能です。
リベロチームでの感想・評価
筆者一人の意見では偏ってしまうので、チームメンバー全員に感想・評価を聞きました。概ね高評価で、新チームのコミュニケーションに役立ってくれたと各々が実感しています。
Slackでいきなり雑談を始めるのは人によっては不快に思うかもしれないが、collaという口実があると会話のきっかけになって良かったです。リモートでも対面でもプライベートなことは聞きにくいですが、Collaなら気軽に知れるので、リモートでも対面でも社員同士の理解度が高まるツールだと思いました。
今までは「Slack=連絡するためのツール」という認識でしたが、Collaを導入したことで自然と会話のきっかけとなり、コミュニケーションを図るためのツールになったと実感しています。いつのまにか習慣化してメンバーへの理解度が高まりました!
質問への解答はなかなか楽しかったです。しかし回答したら終わりになりがちなので、回答に対するレスポンスは個々人が積極的にやらなければいけないので、コミュニケーション活性化にはもう一歩かも。質問なども毎日あると特別感なくなってスルーしちゃうのかなぁと。きっかけとしてはとても面白いツールだと思いました。
満場一致でコミュニケーションのきっかけ作りとして、役立ってくれたという意見ですが、あくまでコミュニケーションのきっかけ作りなので、コミュニケーションしようという意識作りや目的の共有が大事だと感じました。
Collaをきっかけにコミュニケーションを活発にしよう
今回リベロライターチームでは、試験的にCollaを導入し効果を実感できました。メンバーの人となりが知れ、話しやすい雰囲気を生み出してくれたので、コミュニケーションのきっかけ作りとして優秀なアプリです。
一方で「質問に答える」「質問への回答に反応する」といったアクションは個々人に委ねられているので、スルーされてしまうと何の効果も発揮できない可能性もあるのがネックです。
あくまできっかけ作りに役立つものなので「雑談を増やしてコミュニケーションを活発にしたい」「アイデア創出を促したい」など、導入する意味や目的を共有することが何より大切だと感じました。
リベロライターチームでは、Collaなしでもコミュニケーションとれるよう工夫していきたいと思います。
「楽しくコミュニケーションできる職場がいいな……」とお悩みの方は、リベロエンジニアのカジュアル面談で相談してみませんか?お気軽にご応募ください!