新人エンジニアさんの中には「何から勉強したらいいのかわからない」「どの本が良いのかわからない」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
技術書の中には高価なものもあるので、買ってから後悔するのは避けたいですよね。私も学生時代から現在まで、本屋で頭を抱えて結局買わずに帰るなんてざらです。
そこでリベロエンジニアに在籍する現役の有能エンジニアに、新人エンジニアさんの勉強におすすめの技術書をアンケート調査しました。
技術書選びに悩まれている方は、ぜひ先輩たちの生の声を参考にしてみてください。
現役エンジニア推薦！新人エンジニアにおすすめの技術書5選
新人エンジニアさんの中には「給料が安く自己学習にお金を回せない」「奨学金の返済で余裕がない」など、学びたくても学べない方もいらっしゃるでしょう。
弊社リベロエンジニアでは、代表金子の「若手エンジニアを支援したい」という想いのもと、2020年2月から毎月技術書20冊をプレゼントする「技術書配り」キャンペーンをX（旧Twitter）で行ってきました。
そうした新人エンジニアの勉強支援の一環として、弊社所属の歴戦の猛者たちが推薦する「新人におすすめの技術書」を5つ紹介します。
①『現場で役立つシステム設計の原則 ～変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法～』
日本最大級である60万件以上の求人情報サイト「イーキャリアJobSearch」の主任設計者で、システム設計のベテランである著者「増田 亨」が、具体的なコードの例を示しながら、良い設計のやり方・考え方を解説してくれる技術書です。
「ソースがゴチャゴチャして、どこに何が書いてあるのか理解しにくい」「1つの修正に複数個所の修正が必要」といったソフトウェアの設計が原因のトラブルを解決してくれる一冊です。
エンジニア歴4年目の時に、現場でおすすめされて読みました。正直、もっと早く読んでおけば良かったと思います。
アプリケーションアーキテクチャの考え方や、オブジェクト指向設計の考え方を養えました。オブジェクト指向やアーキテクチャの本は数え切れないほど販売されていますが、その中でも読んで損のない本だと思いますので是非！
※参考価格：税込3,234円。Amazonより2023年10月現在
②『新版 この1冊ですべてわかる SE の基本』
本当に知っておくべき基本的な内容を体系的に網羅した「この1冊ですべてわかるシリーズ」の一つです。
10年以上支持されたロングセラーシリーズで、IT業界の最新情報を盛り込むべく2022年に新版が出版されました。
- SEに求められるテクニカルスキルやマネジメントスキル
- SEに「適した企業」と「避けるべき企業」
- 意味ある会議にするためのコミュニケーション術 など
これからSEを目指す人に必要な知識・スキルが詰まっています。
最初に入社したSaaS事業会社の面接時に「これを読んで、できそうなら社長に提案する」と言われたのがきっかけです。
「技術的なモノは、あくまで結果を呼び寄せるだけのツール。顧客が望む結果は何か？をヒアリングすることが大切」など、とにかく全体を俯瞰して”顧客と開発のチームで動く”ことの大切さが書かれています。
当時は「へーそうなんだ」ぐらいの感想でしたが、後々ジワジワと効いてくる一冊でした。
個人的には全ての新人が読むべきだと思っており、何ならSE以外の職種の新人も読むべきです。それぐらい当たり前かつ重要なのに、できない人の多い内容が書いてあります。
※参考価格：税込1,760円。Amazonより2023年10月現在
③『知識の構造化』
元東大総長である「小宮山宏」による著書で、20世紀に飛躍的に増大した人類の知識を、どのように活用し真価を発揮させられるかが21世紀の課題だとして「知識の構造化」を目指すものです。
既存の知識を正しく組み合わせれば解決できる問題でも、世の中に溢れる知識が膨大すぎて適切に動員できないのが現状。日立製作所や三菱重工、住友化学、NEC、花王、トヨタといった大手企業を例に、詳細な分析・評価を行います。
当時の上司の勧めがきっかけで読みましたが、系統立てた思考のために必要な要素を知れて有意義でした。まだまだ思慮の浅い新人の方や、やりたいことに知識が追い付かない方などにおすすめです。
もし内容を見て読み進められないようであれば「まだ早い」。そういう本だと思います。まずは読めるページだけでも読んでおくのが良いでしょう。
※参考価格：税込4,183円。Amazonより2023年10月現在
④『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方』
累計4万部突破のベストセラーで「なぜWebアプリケーションには脆弱性が生まれるのか？」「脆弱性の解消にはどうプログラミングすべきか」など、Webプログラマーが押さえておくべき知識が解説されています。
PHPサンプルへの攻撃を通して、脆弱性が生まれる原理と具体的な対処方法が学べる一冊です。
セキュリティ周りについて体系的に整理されているのがポイントで、 出版されてすぐに購入したのを覚えています。
ユーザー認証のベストプラクティスや、実装時に意識すべきポイントなどに関して、体系的な知識が得られました。
これからIT業界に入る人全般におすすめで、情報漏洩で大トラブルに見舞われないために読んでおくべきです。
※参考価格：税込3,520円。Amazonより2023年10月現在
⑤『スッキリわかるJava入門』
発売から8年で累計40万部に到達した大人気シリーズで「どうして？」「なぜそうなる？」が理解しやすいJava入門書の定番です。
初学者が躓きがちなポイント・疑問点に対して、著者が手がけた開発プロジェクト現場での体験や講師経験を基に具体的なアドバイスがされており、一つ一つ理解しながら読み進められます。
また300点以上のイラストを用いながら、ストーリー仕立てで学んでいけるのもポイントです。
エンジニア1年目のときに、現場でJavaに近い言語を使用していたため購入しました。Javaを学べるとともに、オブジェクト指向プログラミングの基本も学べる一冊です。
これからJavaまたはオブジェクト指向プログラミングを学ぼうとしている方に、入門書としておすすめできます。
※参考価格：税込2,860円。Amazonより2023年10月現在
技術書配り受付中！キャンペーン参加で気になる技術書
リベロエンジニア代表金子の「毎月20冊」の技術書配りは、2023年で4年目を迎え累計で800冊以上配布。2023年10月現在、44回目を迎えています。
冒頭でも述べたように、給料が安かったり奨学金の返済が大変だったりと、なかなか自己学習にお金や時間を割けない若手エンジニアを支援するため、毎月月初に20冊の「技術書配り」キャンペーンを行っています。
技術書配りは現在進行形で絶賛実施中の取り組みで、2023年10月には新たにキャンペーンバナーを制作。装いを新たに、引き続きプレゼントを続行しています。
リベロエンジニア様からデータ指向アプリケーションデザインいただきました。
— 翔太 (@ns12251717) August 26, 2023
猛烈に勉強欲上がりました！
頑張ります！ pic.twitter.com/PPEXxFui9Y
リファクタリングをしっかり学んでみたかったので、とても嬉しいです。
— 石井大介 (@sppp2s59) August 17, 2022
(高価なので買うのを躊躇していた)
リベロエンジニア様(@skaneko414 )
ありがとうございます。 pic.twitter.com/rWT8ZQBeYy
当選した方からは「勉強意欲が高まった」「値段的に躊躇していたのでありがたい」といった喜びの声をちょうだいしています。
技術書配りは毎月頭に募集を行っており、リベロエンジニア代表のX（旧Twitter）アカウントから「エンジニアの自己学習を応援」投稿をリツイートしていただくだけで応募完了です。奮ってご参加ください。
まとめ
新人エンジニアにとって、技術書の「わかりやすさ」は重要な問題でしょう。
右も左もわからず、どこから知識を得るべきかわからない方は、ぜひ今回紹介した技術書を手に取ってみてください。
また「この本は良さそうだ」と思ったものがあれば、ぜひ技術書配りキャンペーンに応募してみましょう。リベロエンジニアは、新人エンジニアの自己学習を応援しています。
